Vacuum Tube Tester Hickok TV-2(*)/U 改造方針記録 |
基本的改造方針。
B. 「双三極真空管」 測定アダプターを製作。 C. この測定器の最大の欠点、 プレート電流(Ip)の測定を可能にする。 D. 「12pinコンパクトロン、50CA10 」 測定アダプター製作。 以上 平成21年5月31日完成。 次回改造予定項目。 1. Plate電圧を変更すると、Bias電圧が変化するのを改良。(BiasVoltの安定化) 2. Plate電圧を変更すると、Gm−Signal電圧が変化するのを改良。(Gm−SignalVoltの安定化) 3. 高圧トランス焼損防止の為、「Gm−Signal電圧巻線+Bias電圧巻線+スクリ−ン電圧巻線」にフューズ挿入。 4. FilamentVoltの巻き線VRを廃止し、トライアック(TRIAC)の導入する。 5. スクリーン電流(Isg)測定に対処。 6. 高圧電源トランス製作 、83と6X4のヒーター6.3Vの巻き線廃止して、250V巻き線を150〜200mAにUPする。 |
A. 高Gm真空管測定に対処 |
A1. Hickok TV−2B/Uの場合。 真空管ソケットに発振防止「フェライトビーズ」が挿入されているが、高Gm管「6EJ7(EF184)」では効果なし。 30000μmhoレンジでの高GM管「6EJ7」測定=27000μmho「Ep=Esg=200V、Eg1=−2.5」。 相互コンダクタンス=15000μmho「Ep=200V、Ip=10mA、eg1=−2.5V」 1960/1962ナショナル真空管ハンドブック、全日本真空管マニュアル、オーディオ用真空管マニアル、69'東芝電子管ハンドブックより。 相互コンダクタンス=12250μmho「Ep=200V、Ip=10mA、eg1=−2.5V」 RC15/19/26/27/28/29/3 Receiving Tube Manualより。 |
A2. 「6EJ7」測定の入出力波形。 黄色=グリッド電圧、赤色=プレート電圧。 何と発信しています! |
A3. 発振防止対策後、30000μmhoレンジでの高GM管「6EJ7」測定=11500μmho 「Ep=Esg=200V、Eg1=−2.5」 |
A4. 発振防止対策後、「6EJ7」測定の入出力波形。 黄色=グリッド電圧、赤色=プレート電圧 |
A5. 15000μmhoレンジでの高GM管「6DJ8、2本目」測定。 Gm=13000μmho、「Ep=90V、Eg1=−1.3」。 下記の真空管ハンドブック(規格値表)と一致する。 相互コンダクタンス=12500μmho「Ep=90V、Ip=15mA、eg1=−1.3V」 1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。 |
A6. 「6DJ8−2本目」測定の入出力波形。 黄色=グリッド電圧、赤色=プレート電圧。 何と発信しています! |
A7. Hickok TV−2A/Uでの測定。発振している。 |
A8. 発振防止の為、真空管ソケット配線に「フェライトビーズ」を挿入(TV2A/U)。 当時の物より、減衰率大。 一般的には、送りに入れるのですが、配線を取るので全てに入れる。 使用した「フェライトビーズ」の特性。 「10MHz=53Ω、100MHZ=92Ω」 |
A9. 発振防止の為、真空管ソケット配線に「フェライトビーズ」を挿入(TV2A/U)。 「MT−9ピンソケット」から切り離す為、さらに入れる。 |
AA. 発振防止の為、真空管ソケット配線に「フェライトビーズ」を挿入(TV2A/U)。 「MT−9ピンソケット」から切り離す為、さらに入れる。 |
AB. 発振防止の為、真空管ソケット配線に「フェライトビーズ」を挿入(TV2A/U)。 「MT−7ピンソケット」を下付けに交換。 「MT−7ピンソケット」 及び 「US−8ピンソケット(アクセサリー用)」に挿入する。 |
B. 双三極真空管測定アダプター製作 |
B1. 双三極管アダプター。 LEDで、「ユニット1」を表示する。 |
B2. 双三極管アダプター。 LEDで、「ユニット2」を表示する。 |
B3. 双三極管アダプター改良。 1. 安定動作の為、アースを取る。 2. 「LED表示」 と 「SWのノブ方向」を同じにする。 |
C. プレート電流(Ip)測定に対処。 C1. 修理後。 空いている(未使用)の多分ノイズ端子のソケット? を利用して、プレート電流を測定する。 シャント抵抗を47Ω(装着のは実測63Ω)から50Ωに変更する。 測定値が5Vの場合、 5.0V/50Ω=100mAとなる。 デジタル電流計の場合、シャントとなる抵抗も50オームなので無視できるので、直接電流測定してもOK。 |
C2. KT−88のプレート電流、Gm測定。 Ip=5.0/50=100mA、Gm=10500μmho。 測定条件、 「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−16.5V」 |
C3. 2本目 KT−88のプレート電流、Gm測定。 Ip=6.36/50=127mA、Gm=11500μmho。 測定条件、 「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−13V」 |
C4. 6550のプレート電流、Gm測定。 Ip=5.1/50=102mA、Gm=10000μmho。 測定条件、 「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−18V」 |
C5. 2本目 6550のプレート電流、Gm測定。 Ip=7.4/50=148mA、Gm=11500μmho。 測定条件、 「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−13.5V」 |
C6. 自信があれば、直接電流も測定出来る。 シャントとなる抵抗も50オームなので無視できる。 「Svetlana KT88」のGm、プレート電流測定。 Gm=10700μ、Ip=117.5mA。 測定条件、 「Ep=250V、Eg2=250V、Eg1=−15V」 |
C7. 自信があれば、直接電流も測定出来る。 シャントとなる抵抗も50オームなので無視できる。 「Svetlana 6L6WXT」のGm、プレート電流測定。 Gm=5500μ、Ip=42.5mA。 測定条件、 「Ep=230V、Eg2=225V、Eg1=−14V」 |
C8. 自信があれば、直接電流も測定出来る。 シャントとなる抵抗も50オームなので無視できる。 「JJ EL34」のGm、プレート電流測定。 Gm=10700μ、Ip=62.9mA。 測定条件、 「Ep=250V、Eg2=250V、Eg1=−14.5V」 |
C9. 自信があれば、直接電流も測定出来る。 シャントとなる抵抗も50オームなので無視できる。 「JJ EL34L」のGm、プレート電流測定。 Gm=11700μ、Ip=69.1mA。 測定条件、 「Ep=250V、Eg2=250V、Eg1=−14.5V」 |
CA. 自信があれば、直接電流も測定出来る。 シャントとなる抵抗も50オームなので無視できる。 高出力真空管「6G−B8」のGm、プレート電流測定。 Gm=24000μmho、Ip=176mA。 測定条件、 「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−8V」 |
D. 「12Pin Compactron Tubes、50CA10」アダプター製作。 D1. ジャンクの「12Pin Compactron Tubesソケット」+「KT−88のソケット」使用する。 |
D2. 「KT−88のソケット」側から見る。 ピン配置は、6L6等と同じくする。 「2、7=ヒータ」、 「3=プレート」、 「5=グリッド」、 「8=カソード」 |
D3. 1本目 50CA10 測定。 Gm=9400μmho、IP=96.3mA。 LUX SQ-38FD 4台目の修理の様子はこちら Aレンジ「Max30000μmho」での測定。 測定条件、「Ep=250V、Eg1=−22V」。 真空管規格表による 相互コンダクタンス=12000μmho「Ep=250V、IP=95mA、Eg1=−22V」 (全日本真空管マニュアル、オーディオ用真空管マニアルより)。 |
D4. 2本目 50CA10 測定。 Gm=7400μmho、IP=73.3mA。 Aレンジ「Max30000μmho」での測定。 測定条件、「Ep=225V、Eg1=−22V」。 |
D5. 3本目 50CA10 測定。 Gm=9400μmho、IP=85.9mA。 Aレンジ「Max30000μmho」での測定。 測定条件、「Ep=225V、Eg1=−22V」。 |
D6. 4本目 50CA10 測定。 Gm=9000μmho、IP=85.9mA。 Aレンジ「Max30000μmho」での測定。 測定条件、「Ep=250V、Eg1=−22V」。 |
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