Sansui AMP AU−α907 修理記録 
 平成14年5月6日到着  6月6日終了
寸評 なかなか出来ないでしょうが、この位の内のオ−バ−ホ−ルするのが賢明です。
    プロテクトを多用して、TR(トランジスタ−)に沢山ストレスをあたえ手からでは、遅いです。

A.修理前の状況
 完全オ−バ−ホ−ル。

B.原因
 各部劣化の復元

C.修理状況
 SP接続リレ−交換
 メインAMPバイアス/バランス半固定VR交換
 終段TR(トランジスタ−)交換
 メインAMP初段FET(電界効果トランジスター)交換
 コントロ−ルAMP初段FET(電界効果トランジスター)交換
 EQAMP初段FET(電界効果トランジスター)交換
 各AMPカプリング電解コンデンサ−をBPコンデンサ−に交換
 半田補正

D.使用部品
 SP接続リレ−                 2個
 半固定VR                   12個
 終段TR(トランジスタ−)           16個
 メインAMP初段FET(電界効果トランジスター)              2個
 コントロ−ルAMP初段FET(電界効果トランジスター)          4個
 EQAMP初段FET(電界効果トランジスター)               4個
 電源コンデンサ−               12個

E.修理費 52,000円      通常修理。

S. Sansui AU−α907 の仕様(マニアル・カタログより)


1.修理前の片側メインAMP基板。
  下に8個付いているのが、終段TR(トランジスタ−)損失=125W。
2.修理後の片側メインAMP基板
  下に8個付いているのが、終段TR(トランジスタ−)損失=180Wに交換
  これで、増幅率も上がり前段が楽になる。
  カップリングコンデンサ−はBPコンデンサ−交換
  4個の半固定VRも13φ密閉型(金メッキ足)に交換
  初段FET(電界トランジスタ−)交換
3.メインAMP基板の半田補正
  量産で、「ドブツケ半田」なので熱を持つ所、力の加わる所は半田不良になりやすい
4.SP接続リレ−交換
5.プロテクト基板の半田補正
6.EQ(イコライザ−)AMPの修理
7.コントロ−ルAMPの修理、取り出すの大変
  FET(電界トランジスタ−)交換、
  カップリングコンデンサ−はBPコンデンサ−交換。
8.バッファAMPの修理、初段FET(電界トランジスタ−)交換
  半固定VR交換、カップリングコンデンサ−はBPコンデンサ−交換。
9.バッファAMP基板の半田補正
10.ガラスクリ−ナ−でパネルの洗浄。黄色いのはタバコのヤニ。
11.出力/歪み率測定
12.R出力42V=200W/8Ω 歪み率=0.03%(測定レンジ0.1%)、400HZ
   終段TR(トランジスタ−)が良いと軽く出る、入力端子MM=2mV
13.L出力42V=200W/8Ω 歪み率=0.03%(測定レンジ0.1%)、4000HZ
   終段TR(トランジスタ−)が良いと軽く出る、入力端子MM=2mV
14.R出力42V=200W/8Ω 歪み率=0.03%(測定レンジ0.1%)、1000HZ
   終段TR(トランジスタ−)が良いと軽く出る、入力MM端子=2mV 
15.L出力42V=200W/8Ω 歪み率=0.03%(測定レンジ0.1%)、1000HZ
   終段TR(トランジスタ−)が良いと軽く出る、入力端子MM=2mV 
16.完成、下から見る
17.完成、上から見る
18.交換部品
S. AU−α907 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 インテグレーテッドアンプ  AU-α907
パワーアンプ部
実効出力(10Hz〜20kHz、両ch駆動) 190W+190W(6Ω)、 180W+180W(8Ω)
全高調波歪率(実効出力時) 0.003%以下(8Ω)
混変調歪率 0.003%以下(8Ω)
ダンピングファクター 100(6Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz +0 -3dB
入力感度/インピーダンス(1kHz) Normal:1V/5kΩ、 Balance:1V/5kΩ
SN比(Aネットワーク) 120dB以上
TIM歪(SAWTOOTH) 測定限界以下
スルーレイト ±200V/μsec
ライズタイム 0.5μsec
イコライザー部
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono MM:2.5mV/47kΩ、 Phono MC:300μV/100Ω
CD、Tuner、Line、Processor:150mV/47kΩ
Tape play/DAT-1、2、3:150mV/47kΩ
Phono最大許容入力
(新IHF、THD 0.01%)
MM:210mV
MC:21mV
周波数特性(1W時) Phono MM:20Hz〜20kHz ±0.2dB
CD、Line、Tape play/DAT-1、2、3:1Hz〜300kHz +0 -3dB
SN比(1W時) Phono MM:88dB以上、 Phono MC:70dB以上
Tuner、Line、CD:110dB以上、 Tape play/DAT-1、2、3:110dB以上
トーンコントロール Bass:±5dB(50Hz)、 Treble:±5dB(15kHz)
ターンオーバー周波数 75Hz、150Hz、7kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
ラウドネス +8dB(50Hz)、+6dB(10kHz)
総合
定格消費電力(電気用品取締法) 370W
外形寸法 幅448x高さ160x奥行441mm
重量 28.0kg
価格 ¥198,000(1986年発売)
       
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