ONKYO M−509. 3台目修理記録
2025/4/.到着   /.完成 
K. 梱包の様子。

A. 修理前の状況

  • 永年、マルチアンプで音楽を楽しんでいます。
    地区の公民館でレコード鑑賞会をお願いされました。
    2年ほど前に中古で購入した本機ですが、確認したところ以下の症状がでしまいました。
     @メーターの反応ややおかしい
     A両チャンネルから音が出てたが、右から音が不安定となり出ない。
    他にも問題あるかもしれません。
    今後、本機を鑑賞会など永く使用を考えます。


B. 原因
  • 各部経年劣化。
C. 修理状況
D.使用部品
  • 前段TR(トランジスター)       4個。
    初段FET                2個。
    RLバイアス半固定VR       12個。
    電解コンデンサー            個。
    SP接続リレー             4個。
    他リレー                5個。
    RCA端子 WBT−0201    1組2個。


E. 調整・測定

F. 修理費   ,000円        オーバーホール修理。 

S. ONKYO M−509 の仕様(カタログ・マニアルより)

K. 梱包の様子。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
K1. 箱の強度が不足して破れる。
K2. SP接続端子が締めていない。
K3. パネルにキズあり。
A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上蓋を取り、清掃して、上から見る
A17. 点検中 上蓋・シールドを取り、上から見る
A18. 点検中 電源電解ブロックコンデンサー
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A31. 点検中 終段TR(トランジスター)の放熱器、上から見る。
A32. 点検中 終段TR(トランジスター)の放熱器、後ろから見る。
A41. 点検中 電源コード。
A42. 点検中 コードの後ろにスペースが無いので、この位置なら、3Pインレット取り付け可能。
A51. 点検中 入力RCA端子。
A52. 点検中 取り付け穴が大きいので、大型RCA端子の交換可能。
A61. 点検中 SP接続端子、後ろにスペースが取れない。
A71. 点検中 交換する電解コンデンサー。 左=付いている物 470μ/80V、  右=交換する物 1000μ/100V
A72. 点検中 交換する電解コンデンサー。 左=付いている物 470μ/80V、
                               右=交換する物 330μ/100V×2=660μ、
C. 修理状況
C1A. 修理前 Rドライブ基板上の白いコネクターで終段TR(トランジスター)と接続する。 これが接続不良になると
                     終段TR(トランジスター)が死ぬ、W配線くらいの配慮が欲しい
C1B. 修理後 Rドライブ基板 初段FET、バイアス調整用半固定VR、電解コンデンサー7個交換
                      DCカットフイルムコンデンサー追加
C1B−1. 修理後 Rドライブ基板 ラッピングに半田を流し込む
C1C. 修理前 Rドライブ基板裏
C1D. 修理(半田補正)後 Rドライブ基板裏 半田を全部やり直す
C1E.完成Rドライブ基板裏 洗浄後コートを塗る
C2A. 修理前 Lドライブ基板 上の白いコネクターで終段TR(トランジスター)と接続する。 これが接続不良になると
                     終段TR(トランジスター)が死ぬ、W配線くらいの配慮が欲しい
C2B. 修理後 Lドライブ基板
               初段FET、バイアス調整用半固定VR、電解コンデンサー7個交換
                      DCカットフイルムコンデンサー追加
C2B−1. 修理後 Rドライブ基板 ラッピングに半田を流し込む
C2C. 修理前 Lドライブ基板裏
C2D. 修理(半田補正)後 Lドライブ基板裏 半田を全部やり直す
C2E.完成Rドライブ基板裏 洗浄後コートを塗る
C3A. 修理前 R側終段TR(トランジスター)基盤
C3B. 修理(半田補正)後 R側終段TR(トランジスター)基盤
C3C.完成R側終段TR(トランジスター)基盤 洗浄後コートを塗る
C4A. 修理前 L側終段TR(トランジスター)基盤
C4B. 修理(半田補正)後 L側終段TR(トランジスター)基盤
C4C.完成L側終段TR(トランジスター)基盤 洗浄後コートを塗る
C5A. 修理前 整流・定電圧・VU基板
C5B. 修理後 整流・定電圧・VU基板 VU用半固定VR4個、電源リレー1個、電解コンデンサー15個交換、遅延回路変更
C5C. 修理前 整流・定電圧・VU基板裏
C5C1. 修理前 整流・定電圧・VU基板裏 半田不良予備軍
C5D. 修理(半田補正)後 整流・定電圧・VU基板裏 全ての半田をやり修す
C5E.完成整流・定電圧・VU基板裏 洗浄後コートを塗る
C5F. 修理前 整流・定電圧・VU基板R側 ラッピング
C5G. 修理後 整流・定電圧・VU基板 ラッピングR側 半田を流し込む
C5H. 修理前 整流・定電圧・VU基板L側 ラッピング
C5I. 修理後 整流・定電圧・VU基板 ラッピングL側 半田を流し込む
C6A. 修理前 SP接続リレー基板
C6B. 修理後 SP接続リレー基板 リレ−5個、電解コンデンサー12個交換
C6B−1. 修理前 SP接続リレー基板 L側ラッピング
C6B−2. 修理後 SP接続リレー基板 L側ラッピング
C6B−3. 修理前 SP接続リレー基板 R側ラッピング
C6B−4. 修理後 SP接続リレー基板 R側ラッピング
C6C. 修理前 SP接続リレー基板裏
C6D. 修理(半田補正)後 SP接続リレー基板裏 全ての半田をやり修す
C6E.完成SP接続リレー基板裏 洗浄後コートを塗る
C7.全面パネルを取り修理中
C7A. 修理前 電源SW 戻らない、シゴクトやっと戻る。
           接点が焼損している場合は、リレー投入に改造が必要
C7B. 修理中 電源SW 分解する
C7C. 修理中 電源SW 接点はかなり焼けている
C7D. 修理後 電源SW しばらくは持つでしょう
C7E. 修理後 やはり電源投入リレーを増設する、よって上記のSWはこのリレーを入/切りするのみ
           接点容量は10A×2
C8A. 修理前 SW・VR基板
C8B. 修理中 SW・VR基板裏 VR清掃中
C8C. 修理前 SW・VR基板裏
C8D. 修理後 SW・VR基板裏 洗浄後コートを塗る
C8E.完成SW・VR基板裏 
C9A. 修理前 RCA端子
C9B. 修理後 RCA端子   WBT−0201 使用
CA.交換した部品
C−BA. 修理前 上から見る
CBB. 修理後 上から見る
CBC. 修理前 下から見る
CBD. 修理後 下から見る
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力。
             R側SP出力電圧41V=210W出力、 0.019%歪み。
              L側SP出力電圧41V=210W出力、 0.019%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力。
             R側SP出力電圧41V=210W出力、 0.017%歪み。
              L側SP出力電圧41V=210W出力、 0.019%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力。
             R側SP出力電圧41V=210W出力、 0.022%歪み。
             L側SP出力電圧41V=210W出力、 0.022%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力。
             R側SP出力電圧41V=210W出力、 0.026%歪み。
              L側SP出力電圧41V=210W出力、 0.025%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力。
             R側SP出力電圧41V=210W出力、 0.040%歪み。
             L側SP出力電圧41V=210W出力、 0.041%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力。
             R側SP出力電圧41V=210W出力、 0.038%歪み。
              L側SP出力電圧41V=210W出力、 0.038%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 50kHz入力。
             R側SP出力電圧41V=210W出力、 0.074%歪み。
              L側SP出力電圧41V=210W出力、 0.074%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E29. その時のパネル表示
E2A. −3dB出力時パネル表示
E4. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
S. ONKYO M−509 の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 Wスーパーサーボ方式 ステレオパワーアンプ ONKYO M−509
アンプ部
実効出力(20Hz〜20kHz) 280W+280W(4Ω)、 200W+200W(8Ω)
ダイナミックパワー(1kHz) 280W+280W(8Ω)
全高調波歪率(THD、20Hz〜20kHz、実効出力時) 0.003%以下
混変調歪率(70Hz:70kHz=4:1、実効出力時) 0.003%以下
パワーバンドウィズス(IHF-3dB、THD 0.2%) 5Hz〜100kHz
利得 28.5dB
周波数特性 1Hz〜100kHz (+0 -1.5dB)
S/N(IHF-Aネットワーク、入力シャント) 120dB
入力感度/インピーダンス 1.5V/47kΩ
スピーカー負荷インピーダンス 4Ω〜16Ω
ダンピングファクター(8Ω、1kHz) 200
出力端子 Speaker System-1、System2、Headphone
トランジェントキラー動作時間 Power on/of :5sec/100msec
メータ部
レンジ切換え x1(0dB=200W)、 x0.1(0dB=20W)
指示範囲 -40dB〜-4dB
指示精度 0±1dB、-10±2dB、-20±3dB
応答速度(-∞→0dB) 100μsec
復帰速度(0dB→-20dB) 1sec
総合
使用半導体 トランジスタ:82個、 FET:4個、 IC:7個、 ダイオード:86個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
AC出力 Powerスイッチ非連動、600W最大
消費電力(電気用品取締法) 320W
外形寸法 幅480x高さ191x奥行439mm
重量 31kg
価格 ¥350,000(1983年頃)
             m509_33
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