GAS THAEDRA. 4台目修理記録
平成16年4月12日到着    4月16日完成
注意 このAMPもプリ出力にコンデンサーが無くDC漏れの可能性が有ります、メインAMPのDC入力端子に接続すると、
    メインAMPが「チンチン」になり壊れます
    更に、音質重視の為、プリ出力に安全(保護)抵抗が有りません!!
    プリ出力をショウトさせると、プリのバッファAMP(出力リレー)が壊れる可能性が有ります
    安全の為、RCAケーブルの接続は電源を切って行いましょう
  • A.修理前の状況
      YAHOOオークションで入手した.。
      PHONO1(ヘッドアンプを通る入力)の音が歪む。
      TAPE出力のLchのゲインがかなり低い(というより無いに等しい) 。
  • B.原因
      各部劣化。

  • C.修理状況
      出力リレー交換。
      半固定VR交換。
      配線手直し、補強。
      経年劣化による各部ハンダ補正。
      電解コンデンサ−交換(オーディオコンデンサー使用)。
      OP−AMP交換。
      定電圧出力TR(トランジスター)交換。

  • D.使用部品
      半固定VR                  14個。
      抵抗。
      電解コンデンサー              55個。
      フイルムコンデンサー           12個。
      出力リレー                  1個。
      OP−AMP                  8個。
      定電圧出力TR(トランジスター)      4個。

  • E.調整・測定

  • F.上位測定機器での調整・測定

  • G.修理費 115,000円     オーバーホール修理。

  • S. GAS THAEDRA の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 修理前 上から見る 修理履歴が有るのに、基板が清掃していない。 掃除こそ修理の基本です!
A2. 修理前 底板の汚れ、右は清掃済み
C. 修理状況
C1A. 修理前 定電圧基板
C1A1. 修理前 定電圧基板 電解コンデンサーの足ピッチが違うのに、穴を開けない取り付け
C1A2. 修理前 定電圧基板 電解コンデンサーの足ピッチが違うのに、穴を開けない取り付け
C1B. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー20個、撮影後OP−AMP4個交換(以下同じ)
C1C. 修理前 定電圧基板裏
C1D. 修理(半田補正)後 定電圧基板裏 不要なフラックスを取り、清掃する
C1D1. 修理(半田補正)後 定電圧基板 裏 フイルムコンデンサー追加
C2A. 修理前 バッファーAMP基板
C2B. 修理後 バッファーAMP基板 半固定VR6個、電解コンデンサー12個、OP−AMP2個交換
C2C. 修理前 バッファーAMP基板裏
C2D. 修理(半田補正)後 バッファーAMP基板裏 不要なフラックスを取り、清掃する
C3A. 修理前 MM−EQ−AMP基板
C3B. 修理後 MM−EQ−AMP基板 半固定VR4個、電解コンデンサー6個、OP−AMP1交換
C3C. 修理前 MM−EQ−AMP基板裏
C3D. 修理(半田補正)後 MM−EQ−AMP基板裏 不要なフラックスを取り、清掃する
C4A. 修理前 MC−EQ−AMP基板
C4B. 修理後 MC−EQ−AMP基板 半固定VR4個、電解コンデンサー10個、OP−AMP1個交換
C4C. 修理前 MC−EQ−AMP基板裏
C4D. 修理(半田補正)後 MC−EQ−AMP基板裏  不要なフラックスを取り、清掃する 右下の青い糸はゴミ
C5A.TapeCopy・TapeMonitorSW基板
C5B. 修理前 TapeCopy・TapeMonitorSW基板裏
C5C. 修理(半田補正)後 TapeCopy・TapeMonitorSW基板裏 不要なフラックスを取り、清掃する
C6A.Mode・LowFilter基板
C6B. 修理前 Mode・LowFilter基板裏
C6C. 修理(半田補正)後 Mode・LowFilter基板裏 不要なフラックスを取り、清掃する
C7A. 修理前 出力リレー回路
C7B. 修理後 出力リレー回路 電解コンデンサー、リレー交換
C7C. 修理前 出力リレー回路基板裏
C7D. 修理(半田補正)後 出力リレー回路基板裏 不要なフラックスを取り、清掃する
C8A. 修理前 トーンコントロールコンデンサー、接点復活剤の多量使用で基板が「ベタベタ」している
C8B. 修理後 トーンコントロールコンデンサー8個、抵抗2個交換、基板清掃
C9A. 修理前 メイン基板電解コンデンサー、接点復活剤の多量使用で基板が「ベタベタ」している
C9B. 修理後 メイン基板電解コンデンサー  電解コンデンサー6個交換、基板清掃
C9C. 修理前 メイン基板裏
C9D. 修理(半田補正)後 メイン基板裏 不要なフラックスを取り、清掃する
C10A. パネル清掃
C10A. バランスVRのツマミが緩いので、ホット・ボンドで補強する。
C11A. 修理前 上から見る
C11B. 修理後 上から見る
C13. 交換部品
E. 調整・測定
E1A. 出力/歪み測定・調整
E1B. 出力=8Vの出力でも飽和しない! 歪み率=0.02% AUX入力 1000HZ
       このAMPは入力ジャックの抜き差し等は、十分注意する事。ミスをするとメインAMPやSPを壊します。
E1C. 出力=8Vの出力でも飽和しない! 歪み率=0.02% AUX入力 400HZ
E2A. 出力=0.8V 歪み率=0.01% AUX入力 1000HZ
E2B. 出力=0.8V 歪み率=0.02% AUX入力 400HZ
E3A. 出力=0.8V 歪み率=0.02% MM入力 1000HZ
E3B. 出力=0.8V 歪み率=0.02% MM入力 400HZ
E4A. 出力=0.8V 歪み率=0.02% MC入力 1000HZ。
E4B. 出力=0.8V 歪み率=0.01% MC入力 400HZ
F. 上位測定機器での調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F2A. 「AUX入力」周波数特性 入力=150mV一定  RL共殆ど同じ 薄い色=L
F2B. 「AUX入力」歪み率測定  入力=150mV一定 薄い色=L
F3A. 「MM入力」周波数特性 入力=1mV一定
F3B. 「MM入力」歪み率測定  入力=1mV一定 薄い色=L この歪み計は」レベルが変化すると測定誤差が大きい?
F4A. 「MC入力」周波数特性 入力=0.11mV一定
F4B. 「MC入力」歪み率測定  入力=0.11mV一定 薄い色=L この歪み計は」レベルが変化すると測定誤差が大きい?
F5A. 「MM入力」+自作逆RIAAを入れての周波数特性 本当は1直線に成るはずですが、余り出来が良くありませんね?
F5B. 「MC入力」+自作逆RIAAを入れての周波数特性 本当は1直線に成るはずですが、余り出来が良くありませんね?
E6. 完成 24時間エージング
S.GAS THAEDRA の仕様(マニアル・カタログより)
型式、価格 コントロール(プリ)アンプ  THAEDRA 価格¥660,000. (株)バブコ
<HEAD AMP/Moving-Coil、Phono>
ゲイン Tape output=69dB、 Main output=90dB
ノイズ 75nV(20Hz〜20kHz)、 32nV(400Hz〜20kHz)
歪率 0.01%以下(出力=2V、20Hz〜20kHz)
RIAA偏差 ±0.5dB(20Hz〜20kHz)
<HEAD AMP/Magnetic Phono>
ゲイン Tape output=42dB、 Main output:63dB
ノイズ 500nV(20Hz〜20kHz)
歪率 0.01%以下(2V、20Hz〜20kHz)
RIAA偏差 ±0.5dB(20Hz〜20kHz)
<High Level
ゲイン Main output=21dB
ノイズ 6μV(20Hz〜20kHz)
歪率 0.01%(出力=2V、20Hz〜20kHz)
周波数特性 DC〜100kHz ±1dB
総合
最大入力 Head amp=3.5mV(1kHz)、 Phono=100mV(1kHz)、 High level=1V R.M.S.
最大出力 10V R.M.S.
外形寸法 430(W)×152(H)×324(D)mm
重量 15.9kg
備考 入出力端子、接続コード・ピンは全て金メッキが施されています。
オプションパーツアンプカード¥8,000
                       thaed4-1n
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