McIntosh C28. 7台目修理記録
accuphase C−220. 7台目、 McIntosh C26 ユ−ザー。      2023/1/26到着  2023/5/2完成 
A. 修理前の状況
  • 故障内容
     1)ノイズが発生する。
     2)ランプが点灯不可。
    オーバーホール修理依頼。


T. 修理前点検測定
  • 歪み多い。
    EQ−AMPは非常に歪みが多い。


B. 原因
  • 電解コンデンサ−&TR(トランジスタ−)劣化

C. 修理状況
D. 使用部品
  • フイルムコンデンサー                18個。
    ランプ                           2個。
    電解コンデンサー                    21個。
    テフロン絶縁RCA端子        13組26個+他2個。
    3PインレットFURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ  1個。
    抵抗                            2本。
    高速リカバリ・ダイオード               4本

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費   135,000円

Y. ユーザー宅の設置状況

S. McIntosh C28 の仕様(マニアル・カタログより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る。 平行輸入品なので、電源は120V仕様。
A14. 点検中 後から見る。RCA端子が増設されている。
A15. 点検中 後左から見る
A16. 点検中 上から見る
A17. 点検中 上から見る。 前回の修理票、1976/2/12。
A18. 点検中 上下蓋を取り、上から見る
A19. 点検中 上下蓋を取り、上から見る。 入力切替SWの接点復活剤の塗布跡!
A1A. 点検中 上下蓋を取り、上から見る。 メインVRの接点復活剤の塗布跡!
A1B. 点検中 上下蓋を取り、上から見る。 増設RCA端子裏配線。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 上下蓋を取り、下から見る
A27. 点検中 上下蓋を取り、下から見る。 電源ブロック電解コンデンサーの液漏れ跡。
A31. 点検中 入出力RCA端子郡。
A32. 点検中 入出力RCA端子郡。  テフロン絶縁型と交換。
A33. 点検中 入出力RCA端子郡。  センター出力もテフロン絶縁型と同型で交換可能。
A34. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A35. 点検中 WBT製RCA端子WBT−0201。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A36 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
A41. 点検中 電源コード取付。 平行輸入品なので、電源は120V仕様。
A42. 点検中 電源コード取付。 3Pインレットに交換。FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
T. 修理前点検測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T0. 出力・歪み率測定・調整、「電源電圧は50HZ 100V」。
    「見方」。
   上段中 右側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T1. TUNER 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.372%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.363%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
T2. TUNER_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.393%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.342%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T3. TUNER_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.388%歪み。
                    L側出力電圧=2V、 0.440%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
T4. MM_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 2.406%歪み。
               L側出力電圧=2V、 2.385%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
T5. MM_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 2.587%歪み。
                L側出力電圧=2V、 2.63%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T6. MM_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 9.17%歪み。
                L側出力電圧=2V、 2.63%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. Filter & HeadPhone 基板
C12. 修理後 Filter & HeadPhone 基板 フイルムコンデンサー8個、電解コンデンサー1個交換
C13. 修理前 Filter & HeadPhone 基板裏
C14. 修理(半田補正)後 Filter & HeadPhone 基板裏。 半田を全部やり直す。
C15. 完成Filter & HeadPhone 基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 High & Low Level 基板
C22. 修理後 High & Low Level 基板  フイルムコンデンサー8個、電解コンデンサー8個交換
C23. 修理前 High & Low Level 基板裏
C24. 修理(半田補正)後 High & Low Level 基板裏。 半田を全部やり直す。
C25. 完成High & Low Level 基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 入力切替SWの接点復活剤の塗布跡!
C32. 修理(洗浄)後 入力切替SWの接点。
C41. 修理前 電源部分
C42. 修理後 電源部分 電解コンデンサー7個増量交換、整流ダイオード4個交換。フイルムコンデンサー2個追加。
C50. 修理中 前パネルを取り、修理中。
C51. 修理前 BASSコントロールSW
C511. 修理中 BASSコントロールSW、接点復活剤の塗布跡。
C52. 修理前 BASSコントロールのSW接点
C53. 修理(洗浄)後 BASSコントロールのSW接点
C54. 修理中 BASSコントロール基盤裏
C55. 修理(半田補正)後 BASSコントロール基盤裏。 半田を全部やり直す。
C56. 完成BASSコントロール基盤裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C61. 修理前 TREBLコントロールSW
C62. 修理前 TREBLコントロールSW接点
C63. 修理(洗浄)後 TREBLコントロールSW接点
C64. 修理前 TREBLコントロール基盤裏
C65. 修理(半田補正)後 TREBLコントロール基盤裏。 半田を全部やり直す。
C66. 完成TREBLコントロール基盤裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理前 メインVR・電源SW。 メインVRの接点復活剤の塗布跡!ラウドネスのシールド線のアースが未接続!
C72. 修理中 メインVR・電源SW。 ラウドネスのシールド線をアースする。
C73. 修理後 メインVR・電源SW。
C81. 修理前 バランスVR・ラウドネスSW。
C82. 修理(洗浄)後 バランスVR・ラウドネスSW。抵抗2本追加。
C91. 修理前 モードSW。
C92. 修理中 モードSWウエハス。
C93. 修理(洗浄)後 モードSWウエハス。
CA1. 修理中 SUBパネルのVR類の点検・清掃。
CA2. 修理前 SUBパネルメインAMPSW。
CA3. 修理後 SUBパネルメインAMPSW。
CB1. 修理前 遮光ゴム劣化
CB2. 修理後 遮光ゴム
CB3. 修理中 プシューSW点検・洗浄
CC1. 修理(交換)前 後パネルRCA端子群
CC2. 修理(交換)後 後パネルRCA端子群
CC3. 修理(交換)後 後パネルRCA端子群裏、 重く太いケーブルが使用されるので、接着剤で固定する。
CD1. 修理前 電源コード取付部。
CD2. 修理中 電源コード取付穴。
CE3. 修理中 電源コード取付穴は埋め、上に3Pインレットを取り付け。
CE4. 修理後 電源コードを取り3Pインレットに交換。FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
CE5. 修理後 3Pインレット裏配線。
CF1. 修理中 電源コンセントが上2個が大きく割れていて危険。
CF2. 修理中 割れている上2個を日本製に交換する。
CF3. 修理(交換)後 割れて入る上2個を日本製に交換。
CG1. 修理中 パネル・ツマミ清掃。
CH1. 交換した部品
CI1. 修理前 下から見る
CI2. 修理後 下から見る
CI3. 修理前 上から見る
CI4. 修理後 上から見る
CI5. 完成 前から見る
CI6. 完成 後から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00334%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00400%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX 100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00425%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00388%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX 500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00418%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00392%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX 1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00435%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00413%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX 5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00638%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00625%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=100kHz。
E16. AUX 10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00967%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00972%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX 20kHz入力、R側出力電圧=0.5V、 0.0779%歪み。
                  L側出力電圧=0.5V、 0.0825%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
            真空管AMPの組み合わせの為か、この上の周波数(30kHz)からフイルターが効いている。
E21. MM 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0355%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0312%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM 100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0737%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0676%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM 500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0724%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0781%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM 1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0549%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0651%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM 5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0244%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0278%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=100kHz。
E26. MM 10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0820%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0811%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM 20kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0779%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0825%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F11. 入出力特性 AUX入力150mV。 薄色=L。 濃い色=R。
F12. 歪み率特性 AUX入力150mV。 薄色=L。 濃い色=R。
F13. 入出力特性 AUX入力100mV。BASS=Max、TREBLE=Max。 薄色=L。 濃い色=R。
F14. 入出力特性 AUX入力100mV。BASS=Min、TREBLE=Min。 薄色=L。 濃い色=R。
F15. 入出力特性 AUX入力100mV。 L.F &H.F=ON。 薄色=L。 濃い色=R。
F2. 入出力特性 MM入力2mV。 薄色=L。 濃い色=R。
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 全体を見る。
S. McIntosh C28 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオプリアンプ C−28
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.5dB
歪率 0.1%以下(20Hz〜20kHz、定格出力時)
入力感度/インピーダンス Phono1、2=2mV(1kHz)/47kΩ(65pF)
AUX、Tuner、Tape1、2=0.25V/250kΩ
MIC=2.5mV/500kΩ
ハム及びノイズ AUX、Tuner、Tape1、2=90dB(聴感補正無し)
Phono1、2=78dB(10mV入力時)
出力レベル/インピーダンス Main出力=2.5V/47kΩ(定格入力時)
Tape出力=0.25V/47kΩ(定格入力時)
Headphone、Line出力=0.75V(8Ω)、2.5V/600Ω
CenterChannel=1.25V/47kΩ(定格入力時)
Low Filter(Rumble Filter) 50Hz(12dB/oct)、20Hz(18dB/oct)
Hight Filter(Scratch Filter) 7000Hz(12dB/oct)、20kHz(18dB/oct)
電圧増幅度(dB)
入力 Main Tape Headphone、Line
AUX、Tuner、Tape1、2 20dB 0dB 30dB
Phono1、2 62dB 42dB 72dB
MIC 60dB 40dB 70dB
TapeHead at 500Hz 64dB 44dB 74dB
使用半導体 トランジスタ=26個
シリコンダイオード=4個
ダイオードブリッジ=2個
Bassコントロール +20dB〜-20dB(20Hz)、11段切換
Trebleコントロール +18dB〜-18dB(20kHz)、11段切換
Volumeコントロール 0dB〜-65dB、連続可変
Input Selecter AUX、Tuner、Phono1、Phono2、MIC、TapeHead 6ポジション
Mode Selecter LeftOnly、RightOnly、Stereo、StereoReverse、MonoL+R、MonoL-R 7ポジション
電源 AC120V、50Hz/60Hz
消費電力 45W
外形寸法 本体=幅381×高さ127×奥行330mm(パンロック含む)
前面パネル=幅406×高さ138mm
重量 11.34kg(梱包時=16.78kg)
                     c28-730
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