HMA−9500. 33台目修理記録 |
平成26年10月16日到着 12月30日完成 |
注意 このAMPはアースラインが浮いています。 AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません。 RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません。 本機の様に、電源コードがシールド(アース)付きの場合、シールド(アース)は本体かプラグのどちらかで外す事。 又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照 |
A. 修理前の状況
T. 修理前点検測定 B. 原因
F. 修理費 153,200円。 (オーバーホール修理) S. HITACHI Lo−D HMA−9500 の仕様(マニアルより) |
A. 修理前の状況 A11. 点検中 前から見る |
A12. 点検中 前右から見る |
A13. 点検中 後から見る |
A14. 点検中 後左から見る |
A15. 点検中 上から見る |
A21. 点検中 下前から見る |
A22. 点検中 下後右から見る |
A23. 点検中 下後から見る |
A24. 点検中 下前左から見る |
A25. 点検中 下から見る |
A26. 点検中 下蓋を取り、下から見る。 |
A31. 点検中 電源コード取り付け部。 |
A32. 点検中 電源ケーブル。 終段FET(電界効果トランジスター)のバイアスずれで大電流が流れ、ヨレヨレ。 |
A33. 点検中 電源トランス詰め物。 大分色が黒くなってきている。 |
A34. 点検中 使用する電源コードプラグ(Panasonic WF−5018) |
A35. 点検中 交換する電源コード(3.5スケア)、 PSE合格品なので被服が分厚い! |
A36. 点検中 交換する電源コード、 PSE合格品なので被服が分厚い! |
A41. 点検中 R側ドライブ基板の電解コンデンサー、 頭が大分剥けている。 |
A42. 点検中 L側ドライブ基板の電解コンデンサー、 頭が大分剥けている。 |
A51. 点検中 RCA端子基板、少し傾きあり。 |
T. 修理前点検測定 T1. 出力・歪み率測定・調整 「見方」。 上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。 表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。 上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。 下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。 表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。 下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。 下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。 よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。 |
T2. 1kHz入力、R側SP出力電圧30V=112W出力、 5.26%歪み。 L側SP出力電圧30V=112W出力、 5.15%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。 |
T3. 10kHz入力、R側SP出力電圧30V=112W出力、 2.71%歪み。 L側SP出力電圧30V=112W出力、 2.55%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。 |
C. 修理状況 C11. 修理前 R側ドライブ基板 |
C12. 修理後 R側ドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス・バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換 フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、TR(トランジスター)2個交換 |
C13. 修理前 R側ドライブ基板裏 |
C135. 再修理中 R側ドライブ基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。 |
C14. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。 |
C16. 完成R側ドライブ基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。 |
C17. 修理(清掃)前 R側放熱器裏の埃。 殆ど無。 |
C21. 修理前 L側ドライブ基板 |
C22. 修理後 L側ドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換 フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、TR(トランジスター)2個交換 |
C23. 修理前 L側ドライブ基板裏 |
C235. 修理中 L側ドライブ基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。 |
C24. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。 |
C26. 完成L側ドライブ基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。 |
C27. 修理(清掃)前 L側放熱器裏の埃。 殆ど無。 |
C31. 修理前 R側終段FET(電界効果トランジスター) |
C312. 修理中 R側終段FET(電界効果トランジスター)、取り付け用絶縁マイカー 熱伝導の良い「シリコン製絶縁シート」は比誘電率が、シリコーンオイル=2.60〜2.75、雲母=5〜8と、 2倍の開きがあり、高域特性に影響が出るので、現在は未採用。 |
C32. 修理後 R側終段FET(電界効果トランジスター) |
C33. 修理前 L側終段FET(電界効果トランジスター) |
C332. 修理中 L側終段FET(電界効果トランジスター)、取り付け用絶縁マイカー 熱伝導の良い「シリコン製絶縁シート」は比誘電率が、シリコーンオイル=2.60〜2.75、雲母=5〜8と、 2倍の開きがあり、高域特性に影響が出るので、現在は未採用。 |
C34. 修理後 L側終段FET(電界効果トランジスター) |
C51. 修理前 電源基板 |
C512. 修理中 電源基板、電解コンデンサー固定用の接着材が取り除かれていない、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。 |
C513. 修理中 電源基板、電解コンデンサー固定用の接着材を取り除いた所。 |
C52. 修理後 電源基板 フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、整流ダイオード10個、TR(トランジスター)2個交換。 |
C53. 修理前 電源基板裏 |
C54. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す |
C56. 完成電源基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。 |
C57. 修理中 絶縁シート。 |
C61. 修理前 RCA端子。 |
C62. 修理(交換)後 RCA端子 WBT−0201 使用。 |
C63. 修理中 RCA端子基板裏、 入力カプリングコンデンサー比較。 同じ容量ですが、技術進歩で小型になる。 これにより高域特性が良くなる。逆に大型を使用すると高域が落ち、低域から中域が伸びた様に感じる。 HMA−9500の様に高域までの再生を売り物にしている機器は、大型フイルムコンデンサーは不可。 |
C64. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏。 フイルムコンデンサー2個追加。 |
C65. 完成RCA端子基板裏。 洗浄後、防湿材を塗る。 |
C66. 修理中 RCA端子基板の切り換えSW分解。 |
C67. 修理中 RCA端子基板の切り換えSW分解。使用するのは端に1回路なので、綺麗な接触子に交換して磨く。 |
C71. 修理前 R−SP端子 |
C72. 修理中 R−SP端子取り付け穴。 |
C73. 修理中 R−SP接続端子穴加工後 |
C74. 修理(交換)後 R−SP端子 WBT SP端子 WBT−0702PL |
C742. 完成 SP接続端子。 端子の穴の向きは上下方向。 |
C742. 完成 SP接続端子。 サンドイッチスペード nextgenが使用出来る。 |
C743. 完成 SP接続端子。 サンドイッチスペード nextgenが使用出来る。 |
C75. 修理後 R−SP端子への接続 WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした <<理由はこちら参照>> |
C81. 修理前 L−SP端子 |
C82. 修理中 L−SP端子取り付け穴。写真紛失の為、参考写真。 |
C83. 修理中 L−SP接続端子穴加工後。 |
C84. 修理(交換)後 L−SP端子 WBT SP端子 WBT−0702PL |
C85. 修理後 R−SP端子への接続 WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした <<理由はこちら参照>> |
C91. 修理前 R側ドライブ基板へのラッピング線 |
C92. 修理後 R側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる |
C93. 修理前 L側ドライブ基板へのラッピング線 |
C94. 修理後 L側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる |
C95. 修理前 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線 |
C96. 修理後 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる |
C97. 修理前 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線 |
C98. 修理後 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる |
CA1. 修理前 電源ケーブル挿入部。 |
CA2. 修理中 電源ケーブル挿入穴。 偏心して穴拡大するので、ドリルが使用出来ず、ヤスリを使用する。 |
CA3. 修理中 電源ケーブル挿入穴加工後。 |
CA4. 修理(交換)後 電源ケーブル挿入 |
CA5. 修理中 電源ケーブル端末処理。 |
CA6. 修理中 ラグ端子に電源ケーブル取り付。 3.5スケアにも成るとラグ穴には入らないので、細線で巻き付け固定する。 |
CA7. 修理後 ラグ端子に電源ケーブル取り付。さらに半田で固定する。 |
CA8. 電源ケーブルに3Pプラグ取り付け。 差し込んでビスで締め付ける構造ですが、 ビスに右回りに巻き付けると、接触面積が増し、且つ抜けなくなる。 |
CB1. 交換部品 |
CC1. 修理前 下から見る |
CC2. 修理後 下から見る |
E. 測定・調整 E1. 出力・歪み率測定・調整 「見方」。 上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。 表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。 上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。 下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。 表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。 下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。 下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。 よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。 |
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0189%歪み。 L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0531%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。 |
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0177%歪み。 L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0060%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。 |
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0197歪み。 L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0097%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。 |
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0140%歪み。 L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0118%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。 |
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0250%歪み。 L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0232%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。 |
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0568%歪み。 L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0259%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。 |
E27. 50kHz入力、R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.00597%歪み。 L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.00610%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。 |
E28. 100kHz入力、R側SP出力電圧31V=120W出力、 0.0172%歪み。 L側SP出力電圧31V=120W出力、 0.0234%歪み。 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。 このAMPの特色で、全く落ちない! |
E3. 連続フルパワー運用なので、24V高速フアンが全回転でクーリング。 終段FET(電界効果トランジスター)用電源には、さらにフイルムコンデンサー追加する。 |
E4. 完成 24時間エージング、 右は「HMA−9500mkU. 55台目」 |
9500o-2m |
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。 Copyright(C) 2015 Amp Repair Studio All right reserved. |