Pioneer M−4a. 5台目修理記録
平成18年10月20日到着   11月20日完成
A. 修理前の状況
  • M4aのパワーアンプを使用しておりますが、30年ぐらい前のアンプである為、音がぼけてきている等の理由から
    オーバーホールをしたいと考えております。

T. 修理前点検測定

B. 原因

  • 電解コンデンサ−劣化による。


C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    RLバイアス・バランスVR交換。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。


D. 使用部品
  • SP接続リレー                          1個。
    バイアス/バランス半固定VR               12個。
    電解コンデンサー                       31個。
    フイルムコンデンサー                     3個。
    TR(トランジスター)                       2個。

E. 調整・測定


F. 修理費    105,000円  

S. Pioneer M−4a の仕様(マニアル・カタログより)
A. 修理前の状況
A11. 修理前点検中 底に有るフアン見る、有圧フアンなので真ん中の穴から戻ってしまう
A12. 修理前点検中 フアンの内側
A21. 修理前点検中 上から見る
A22. 修理前点検中 外部電源か? コンデンサーの増設用? コネクター
A23. 修理前点検中 使用するネジの長さが長すぎ、コンデンサーの絶縁を押していた?
                 改造にばかり頭が使われ、余裕がないとこのような「ミス」を犯す。
A31. 修理前点検中  下から見る
A41. 修理前点検中 フアンの下蓋の埃
A51. 修理前点検中 SP端子
A52. 修理前点検中 SP端子交換は取り付け穴が大きく、WBT SP端子 WBT−0702 だけが取り付けられます。
A6. 修理前点検中 RCA端子 穴が大きいので、交換は不可
T. 修理前点検測定
T1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SPからの出力を測定   下中オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)
   下中右上=周波数計
   下中右下デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
   上左端電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上中左歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上中右=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上右端オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力
T21. R側SP出力=18V=40W 歪率=0.8% 400HZ入力
T22. L側SP出力=18V=40W 歪率=0.8% 400HZ入力
C. 修理状況
C1. 修理中 基板を外した跡
C11. 修理前 R−AMP基板
C12. 修理後 R−AMP基板 バランス・バイアス調整用半固定VR2個、電解コンデンサー4個、フイルムコンデンサー1個交換
C13. 修理前 R−AMP基板裏
C14. 修理(半田補正)後 R−AMP基板裏 半田を全部やり直す、銅箔は厚いので熱容量の大きいハンダ鏝使用
C15.完成R−AMP基板裏 洗浄後
C21. 修理前 L−AMP基板
C22. 修理後 L−AMP基板 バランス・バイアス調整用半固定VR2個、電解コンデンサー4個、フイルムコンデンサー1個交換
C23. 修理前 L−AMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 L−AMP基板裏 半田を全部やり直す、銅箔は厚いので熱容量の大きいハンダ鏝使用
C25.完成L−AMP基板裏 洗浄後
C31. 修理前 定電圧電源基盤
C32. 修理後 定電圧電源基盤 半固定VR2個、電解コンデンサー11個交換
C33. 修理前 定電圧電源基盤裏
C34. 修理(半田補正)後 定電圧電源基盤裏 半田を全部やり直す、銅箔は厚いので熱容量の大きいハンダ鏝使用
C35.完成定電圧電源基盤裏 洗浄後
C41. 修理前 プロテクト基板
C42. 修理後 プロテクト基板 電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー2個交換
C43. 修理前 プロテクト基板裏
C44. 修理(半田補正)後 プロテクト基板裏 全ての半田をやり修す
C45.完成プロテクト基板裏 洗浄後
C51. 修理前 VU−AMP基板
C52. 修理後 VU−AMP基板 半固定VR6個、電解コンデンサー4個交換
C53. 修理前 VU−AMP基板裏
C54. 修理(半田補正)後 VU−AMP基板裏 全ての半田をやり修す
C55.完成VU−AMP基板裏 洗浄後
C61. 修理前 R側終段TR(トランジスター) PNP−TR(トランジスター)はMARANTZ名に交換されている
C62. 修理後 R側終段TR(トランジスター)、放熱キャップは上4個に移動する
C63. 修理前 L側終段TR(トランジスター) 放熱器がR側より焼けて変色している
C64. 修理後 L側終段TR(トランジスター)、放熱キャップは上4個に移動する
C71. 修理中 SP接続リレー
C72. 修理後 SP接続リレー、ケースは上のを流用する、ラッピングも半田を染みこませる。
C81. 修理前 SW基板
C82. 修理前 SW基板裏
C83. 修理(半田補正)後 SW基板裏
C84.完成SW基板裏 洗浄後
C91. 修理中 外したついでに、圧着端子も、半田を流し込んで置く、右下は施行前
C92. パネル清掃
CA. 交換した部品、半固定VRは腐食で足が真っ黒!
CB1. 修理前 上から見る
CB2. 修理後 上から見る
CB3. 修理前 下から見る
CB4. 修理後 下から見る
CB5. 修理前 フアン周り、有圧フアンなので真ん中の穴から戻ってしまう
CB6. 修理後 フアン周り、スポンジで塞ぐ
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SPからの出力を測定   下中オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)
   下中右上=周波数計
   下中右下デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
   上左端電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上中左歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上中右=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上右端オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力
E11. 出力・歪み率測定・調整中は強制空冷をする
E21. R側、SP出力電圧=20V=50W出力 0.05%歪み 1000HZ
E22. L側、SP出力電圧=20V=50W出力 0.05%歪み 1000HZ
E23. R側、SP出力電圧=20V=50W出力 0.05%歪み 400HZ
E24. L側、SP出力電圧=20V=50W出力 0.05%歪み 400HZ
E31. その時のVUメーター
E32. 30dBダウン時(0.05W出力)のVUメーター
E4.完成  24時間エージング
S.Pioneer M−4a の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオパワーアンプ M−4a、(M−4
回路方式 差動2段、PPドライブ、2段ダーリントン、クォドルプルPP
純コンプリメンタリーOCL(A級動作)
実効出力(20Hz〜20kHz、両ch駆動) 50W+50W(8Ω)
高調波歪率(20Hz〜20kHz) 0.01%以下(実効出力時)、 M4=0.1%以下(実効出力時)
0.01%以下(25W出力時)
0.01%以下(1W出力時)、 M4=0.03%以下(1W出力時)
混変調歪率 0.01%以下(実効出力時)、 M4=0.1%以下(実効出力時)
0.01%以下(25W出力時)
0.01%以下(1W出力時)、 M4=0.03%以下(1W出力時)
出力帯域幅(IHF、両ch駆動) 5Hz〜100kHz(高調波歪率 0.05%)
M4=5Hz〜70kHz(高調波歪率 0.05%)
周波数特性(1W出力時) 3Hz〜60kHz +0 -1dB
入力感度/インピーダンス Input1、2:1V、2V/50kΩ
出力端子 Speaker:8Ω
ダンピングファクター(20Hz〜20kHz、8Ω) 30以上
サブソニックフィルター 8Hz、6dB/oct
S/N 110dB以上(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット)
ピークメーター指示範囲 0.005W〜100W(-40dB〜+3dB)
使用半導体 トランジスタ:59個、 IC:6個、 ダイオード他:67個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(最大消費電力) 320W(電気用品取締法)
電源コンセント 電源スイッチ非連動:1系統
外形寸法 幅468×高さ206×奥行385mm
重量 27.3kg
付属品 ピンプラグ付中継コード
価格 M4=\350,000(1974年頃)
\430,000(1981年頃)
                        m4a-5-1r
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