KENWOOD L−02aPS. 26台目修理
トレイ駆動装置のベルトを製作いたしました。 交換できる人に料布します。 1本1000円送料別
注意
  • 接続する機器のDC漏れが無い事が確実以外は、「DC−SubSonic」の位置で使用の事。  「ここ参照
    「Straight−DC」の位置は使用しない。
  • 純正品の「Σ(シグマ)ケーブル」使用以外の、Σ(シグマ)ドライブ接続は、十分理解した上で行う事。
  • 長期間使用しない場合は、待機電力 節約の為、電源コードを抜いて下さい。
2022/8/25到着   8/27完成 
A. 修理前の状況
  • 接続ケーブル付なので、オークションで修理用に購入。


B. 原因
  • 経年劣化部品多数あり。


P. 電源修理状況

Q. 接続ケーブル点検・修理

D. 使用部品

  • リレー                      1個。
    電解コンデンサー(ミュ−ズ)        6個。


E. 21台目の本体を使い、調整・測定

S. KENWOOD L−02a の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A71. 点検中 電源部・前から見る。
A72. 点検中 電源部・前右から見る。
A73. 点検中 電源部・後から見る。
A74. 点検中 電源部・後左から見る。
A75. 点検中 電源部・上から見る。
A76. 点検中 電源部・上蓋を取り上から見る。
A77. 点検中 電源部・上蓋を取り前から見る。
A81. 点検中 電源部・下前から見る。
A82. 点検中 電源部・下前左から見る。
A83. 点検中 電源部・下後から見る。
A84. 点検中 電源部・下後右から見る。
A85. 点検中 電源部・下から見る
A91. 点検中 交換する電源投入リレーの比較。
                 左=付いている物(1a=10A)、 右=交換する物で、2倍の容量を持つ(2a=10A×2)
                 パラ(W)接点となり、片側がアークを引き受けるので、もう片方は接点消耗が無に近い
                 但し、足数が増すので、基板の加工が必要となる。
A92. 点検中 交換するSP接続リレーの比較。
  • 仕様書から 定格出力 170W(8Ω)の時の電流は4.58Aが流れる、電圧は36.64V。
            定格出力 250W(4Ω)の時の電流は7.94Aが流れる、電圧は31.76V。
            左=付いている物(2a=5A×2)、 右=交換する物で、2倍の容量を持つ(2a=10A×2)
            パラ(W)接点となり、片側がアークを引き受けるので、もう片方は接点消耗が無に近い
            但し、形状が異なるので、基板の加工が必要となる。
            純正回路では、片側2個リレー使用、接点をシリーズ(直列)接続して、遮断電圧を増している?
            SP接続リレーでは、遮断電圧は十分で不足するのは遮断電流。
P. 電源修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
P11. 修理前 電源部。 上から見る。
P112. 修理中 電源部。 終段用左右電源トランス見る。
P12. 修理後 電源部。 上から見る。
P13. 修理前 電源部。 前から見る。
P14. 修理後 電源部。 前から見る。
P2. 修理前 電源部基板 
P22. 修理中 電源部基板。 電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤。
P23. 修理中 電源部基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
P3. 修理後 電源部基板。 電解コンデンサー6個、リレー1個、整流ブリッジ1個、TR(トランジスター)1個交換
P32. 修理前 電源部基板ラッピングその1
P33. 修理後 電源部基板ラッピングその1。 ハンダを浸み込ませる
P34. 修理前 電源部基板ラッピングその2
P35. 修理後 電源部基板ラッピングその2。 ハンダを浸み込ませる
P36. 修理前 電源部基板ラッピングその3
P37. 修理後 電源部基板ラッピングその3。 ハンダを浸み込ませる
P4. 修理前 電源部基板裏
P5. 修理(半田補正)後 電源部基板裏。 全ての半田をやり直す。
P6. 完成電源部基板裏。 洗浄し、コートを塗布後
Q1. 修理前 ケーブル・コネクター点検
Q2. 修理後 ケーブル・コネクター。 コードを押し込み接着する
Q3. 修理後 ケーブル・コネクター点検、反対側。
Q4. 修理中 接点も清掃・研磨。
Q5. 修理中 電源コードは1980年製。
D1. 使用部品。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. AUX_50Hz入力、R側SP出力電圧39V=190W、 0.00688%歪み。
                 L側SP出力電圧39V=190W、 0.00678%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. AUX_100Hz入力、R側SP出力電圧39V=190W出力、 0.00698%歪み。
                   L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.00690%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. AUX_500Hz入力、R側SP出力電圧39V=190W出力、 0.00780%歪み。
                   L側SP出力電圧39V=190W出力、 0.00757%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. AUX_1kHz入力、R側SP出力電圧39V=190W出力、 0.00641%歪み。
                  L側SP出力電圧39V=190W出力、 0.00660%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. AUX_5kHz入力、R側SP出力電圧39V=190W出力、 0.01035%歪み。
                 L側SP出力電圧39V=190W出力、 0.00891%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. AUX_10kHz入力、R側SP出力電圧39V=190W出力、 0.0127%歪み。
                   L側SP出力電圧39V=190W出力、 0.00971%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. AUX_50kHz入力、R側SP出力電圧38V=180W出力、 0.01063%歪み。
                   L側SP出力電圧38V=180W出力、 0.01035%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
S. KENWOOD L−02a  の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 DLD(ダイナミック・リニアドライブ)サーキット・インテグレーテッドアンプ L02A
定格出力(両ch動作) 170W+170W(8Ω、20Hz〜20kHz)
250W+250W(4Ω、1kHz、THD 0.003%)
ダイナミックパワー 390W+390W(4Ω)
250W+250W(8Ω)
全高調波歪率 TUNER・AUX・TAPE→SP端子。
    定格出力時  20Hz〜20kHz(8Ω)=0.003%。
    1/2定格出力時 20Hz〜20kHz(8Ω)=0.003%
PHONO→SP端子(Vol−20dB)
    定格出力時  20Hz〜20kHz=0.004%
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) Tuner、Aux、Tape→SP端子:0.003%(8Ω)
周波数特性(Tuner、Aux、Tape→SP端子) DC〜400kHz -3dB
SN比(IHF-A、定格出力時、SP端子) Phono MM=91dB以上
Phono MC=73dB以上
Tuner、Aux、Tpae=110dB以上
サブソニックフィルター 18Hz、6dB/oct
ラウドネスコントロール(Volume-30dB) 30Hz〜100Hz連続可変
+3dB/+6dB/+9dB
ダンピングファクター(55Hz、8Ω) 10,000以上
ライズタイム 0.9μs
スルーレート ±150V/μs
入力感度/インピーダンス(定格出力時、SP端子) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono MC=0.1mV/100Ω
Tuner、Aux、Tape=150mV/30kΩ
Phono最大許容入力(1kHz、歪率0.0007%) MM=350mV
MC=15mV
Phono RIAA偏差 20Hz〜20kHz ±0.2dB
出力レベル/インピーダンス Tape rec(pin)=150mV/430Ω
Pre out(最大出力)=2V/600Ω
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 420W
電源コンセント 電源スイッチ連動=2系統、250W
電源スイッチ非連動=1系統、500W
外形寸法 本体=幅480×高さ183×奥行343mm
電源部=幅480×高さ181×奥行163mm
ドッキング時=幅480×高さ183×奥行482mm
重量 本体=約17.5kg
電源部=約17kg
ドッキング時=約34.5kg
価格 55万円(1982年発売)
特色。
  • 新開発のMM・MC入力差替えイコライザーアンプ。
  • アンプの入力波形=スピーカーのドライブ波形。
  • スピーカーの入力端子までを保証するΣドライブ。
  • 低インピーダンス負荷にもすぐれたドライブ能力を示すダイナミック・パワーサプライ。
  • 大容量電源部。
  • 初段にデュアルFETを使ったDCパワーアンプ。
  • 各ステージを完全シールド、相互干渉を防いだシャーシ構造。
  • 鳴きを抑えた重量級設計。
  • Σドライブ理論にそった独自の回路設計。
  • 着脱可能なセパレート電源。
  • 豊富なファンクションを内蔵したスライドコントロールボックス。
使用上の注意。
  • 周波数によって、大幅にインピーダンスの変化するスピーカーシスムは、定格出力内でもプロテクトが働く場合があります。
  • 入力切り替えはリレーで行われますが、唯一「MM/MC」の切り替えはメカSWに成ります。
  • 電源SWはリレー投入ですので、長く使用しない場合は、コンセントを抜くか、外部SWで行いましょう。
                      l-02a_qp15
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