Mcintosh C22. 5台目修理記録
平成19年11月29日到着  平成20年2月4日完成
A. 修理前の状況
  • 最近購入致しました。
    アンプのL側の音が正常に出ません、また、中のコンデン サー等も幾つか交換されて居るようですが?
    適切なものなのか解りません?

T. 修理前点検測定

B. 原因
  • 経年変化による劣化。

C. 修理状況
  • フィルム・コンデンサー交換。
    電解コンデンサー交換。
    MT9ピンソケット交換。
    遅延リレー組込。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    電源投入時、出力遅延回路組込、遮断時速断。

D. 使用部品
  • フィルム・コンデンサー           16個。
    電解コンデンサー              12個。
    MT9ピンソケット               6個。
    リレー                      1個。
    整流ダイオード                2個。
    整流ブリッジ                  1個。
    抵抗                       4個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定


G. 修理費  108,000円   オーバーホール修理。
                       真空管別途。

S. Mcintosh C22 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A1A. 点検中 上から
A1B. 点検中 下から
A1C. 点検中 後から
A2A. 点検中 上から
A2B. 点検中 下から
A3A. 点検中 基板上のフイルムコンデンサーが交換されている
A3B. 点検中 基板上の抵抗の取り付け、もう少し丁寧な半田付けが欲しい?
A3C. 点検中  基板上の抵抗の取り付け、もう少し丁寧な半田付けが欲しい?
A3D. 点検中  基板上の電解コンデンサー、フイルムコンデンサー(古いビタQ)に交換されている
A4. 点検中 シールド線が同軸ケーブルに交換されている、RCA端子が1部グラグラしている
A5. 点検中 プレート供給電圧が同軸ケーブルに交換されている! たいした電流が流れないのに?
A6. 点検中 フイルムコンデンサー交換、付け足しリード線
A7. 点検中 電源コード交換
A8. 点検中 ソケット比較、交換するのは金メッキ端子ステアタイト製
A9A. 点検中 使用している真空管、外観は良く揃っているが、ヒーターの立ち上がりにバラツキが大きい、経年変化(劣化)?
A9B. 点検中 使用している真空管、外観は良く揃っているが、ヒーターの立ち上がりにバラツキがある、経年変化(劣化)?
A9C. 点検中 新品真空管と使用している真空管の比較、 袴の部分を見れば一目瞭然!
T. 修理前点検測定
T1. 出力・歪み率測定。
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計。
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
T2A. 出力電圧5V 歪み率 R=0.5% L=2% MM入力 at=1000HZ
T2B. 出力電圧5V 歪み率 R=0.5% L=2% MM入力 at=400HZ
C. 修理状況
C1A. 修理中 真空管基板を外して修理する裏
C1B. 修理中 真空管基板を外して修理する表
C1C. 修理前 取り出した真空管ソケットの付いたユニット
C1D. 修理後 取り出した真空管ソケットの付いたユニット
C1E. 修理前 取り出した真空管ソケットの付いたユニット裏
C1F. 修理後 取り出した真空管ソケットの付いたユニット裏
C2A. 修理前 真空管ソケット
C2B. 修理後 真空管ソケット
C2D. 修理後 真空管ソケット交換後、裏から見る
C3A. 修理前 メイン基盤
C3B. 修理後 メイン基盤  電解コンデンサ−2個、フイルム・コンデンサー10個交換 
C3C. 修理前 メイン基盤裏
C3D. 修理(半田補正)後  メイン基盤裏 フイルム・コンデンサー6個交換
C4A. 修理前 基板2、交換されている
C4B. 修理後 基板2 フイルム・コンデンサー2個交換
C4C. 修理中 基板2裏、交換時、前のリード線が取り除かれていない、新しいコンデンサーのリド線も差し込み!
C4D. 修理後 基板2裏、リード線は絡げて半田
C5A. 修理前 電源部
C5B. 修理後  電源部 整流器、電解コンデンサー全部交換する。出力遅延回路組み込み
C6A. 修理後  電源部シャーシ 整流器、電解コンデンサー全部交換する。出力遅延回路組み込み
C6B. 修理後  電源部シャーシ裏
C7. 修理中 RCA端子の半田で固定する
C8. 交換部品
C9A. 修理前 上から
C9B. 修理後 上から、上の出力RCA端子横に「交換電源投入時、プリ出力遅延回路組込
C9C. 修理前 下から
C9D. 修理後 下から
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整。
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計。
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E2A. 出力 1V 0.02%歪み率(0.1%レンジ) AUX入力 1000HZ。
E2B. 出力 1V 0.02%歪み率(0.1%レンジ) AUX入力 400HZ。
E2A. 出力 8V 0.04%歪み率(0.1%レンジ) AUX入力 1000HZ。
E2B. 出力 8V 0.04%歪み率(0.1%レンジ) AUX入力 400HZ。
E3A. 出力 1V 0.03%歪み率(0.1%レンジ) MM入力 1000HZ。
E3B. 出力 1V 0.03%歪み率(0.1%レンジ) MM入力 400HZ。
E4A. 出力 1V 0.04%歪み率(0.1%レンジ) MIC入力 1000HZ。
E4B. 出力 1V 0.04%歪み率(0.1%レンジ) MIC入力 400HZ。
F. 上位測定器による 調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F2A. 入出力特性測定(AUX入力)、AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力
                                      左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
2B. 歪み率測定 AUX入力端子へ100mV一定入力、メインVRはmax
                  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。 レベルは測定器任せの全自動。  
F2C. 入出力特性測定(AUX100mV入力)、BASS & TREBLE VRはmax(最大位置)
                                        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2D. 入出力特性測定(AUX100mV入力)、BASS & TREBLE VRはmin(最小位置)
                                       左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2E. 入出力特性測定(AUX100mV入力)、RUMBLO & HF FILTER ON
                                    左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
3A. 入出力特性測定(MM入力)
        MM入力 入力電圧=0.5mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
4A. 入出力特性測定(MIC入力)、入力電圧=2mV一定入力、VRはmax 
                                   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
4B. 歪み率測定(MIC入力)、入力電圧=2mV一定入力 VRはmax 
                                       左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
S. Mcintosh C22 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式コントロールアンプ C22
周波数特性 20Hz〜20kHz、 +-0.5dB
全高調波歪率 0.2%以下(出力10V)、0.02%以下(出力3V)
入力感度/インピーダンス
2.5V OutPut
Phono1、2 = 2mV/47kΩ(1kHz)。
Microphone = 2.5mV/47kΩ(1kHz)。
Aux1、2 = 250mV/250kΩ。
TAPE1.2 = 250mV/250kΩ。 Tuner/CD = 250mV/250kΩ。
SN比 SN比=85dB(ハイレベル)、SN比=62.5dB(ローレベル)
Bass Control +-20dB at 20Hz
Treble Control +-20dB at 20kHz
LF Filter CutOff Below 50Hz (Down 30dB @20Hz)
HF Filter CutOff Above 5kHz (Down 30dB @20kHz)
使用真空管 12AX7(ECC83)×6本
定格消費電力 最大34W
ACアウトレット スイッチド(4)、アンスイッチド(1)
外形寸法 幅406.4mm×高さ138mm×奥行330.2mm
重量 約7.3kg
定価 1962〜1972年発売。
(2009年復刻版)¥693,000
                     c-22-61q
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