Mcintosh MC60. 8台目修理記録
MC−60. 7台目とペアーです        平成27年3月26日到着   6月15日完成
A. 修理前の状況
  • オーバーホール修理。

T. 修理前の測定

B. 原因
  • 経年変化

C. 修理状況

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる購入真空管測定
D. 使用部品
  • テフロン製USソケット            2個。
    タイト製MTソケット              4個。
    電解コンデンサー「ElNA Cerafine」   2個。
    フイルムコンデンサー             個。
    抵抗                       個。
    電解コンデンサー               個。
    中古電源コード 「1.25mu2芯」    1本。
    入力RCA端子                 1個


E. 調整・測定

F. 修理費    110,000円   「オーバーホール修理」
                         「但し、真空管は別途」

R. 整流真空管5T4、5AR4及びダイオード整流によるの高圧電圧と高圧電流比較

Y. 納品後のユーザの使用状況

S. Mcintosh MC60 の仕様(マニアル・カタログより)

このクラスのKT−88は良質な物を選択すること。
又、前段12AZ7/12AT7と直結なので、こちらも同様の配慮が必要。


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 真空管を取り、上から見る
A17. 点検中 真空管ソケットを見る
A18. 点検中 KT−88、のUSソケットの比較。
           中はテフロン絶縁製、6割になっている、中国製?
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 下から見る
A32. 点検中 下蓋を取り、下から見る。 初期型です。
A41. 点検中 電源コード
A42. 点検中 ひび割れた電源コード
A43. 点検中 交換する電源コード、1.25mu2芯。
A51. 点検中 整流に使用する電解コンデンサー。 下記から選択可能で混在可能です。
  • 上=TMC製 100uF+100uF/500V AUDIO電解コンデンサー。
    中=ELNA製 100uF+100uF/ 500V AUDIO電解コンデンサー、製造中止品で委託品=高値。これを2本選択。
    下=UNICON製 100uF+100uF/500V AUDIO電解コンデンサー。
A61. 点検中 郵送でセンターピンが折れた 終段出力管6550、 左は金属整流管5T4。
A62. 点検中 センターピンを接着
T. 修理前の測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T1. 出力・歪み率測定・調整、 電源電圧=115V。
    「見方」。
   中=SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   右端=VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   左端=オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T2. 1kHz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 3.72%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T3. 10kHz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 7.08%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
T4. 平行輸入品なので、電源電圧=115Vで使用。 右=電源電圧、左=ヒータ電圧
C.  修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 5U4、KT-88ソケット回り配線
C12. 修理後 5U4、KT-88ソケット回り配線。 抵抗4個交換、整流ダイオード2個追加。
C21. 修理前 前段9ピンMT8ソケット回り配線
C22. 修理後 前段9ピンMT8ソケット回り配線
C31. 修理前 基板
C312. 修理後 基板。 電解コンデンサー3個、フイルムコンデンサー7個交換。
C32. 修理後 基板。 半田付け後。
C33. 修理前 基板裏
C34. 修理後 基板裏、何回も修理したので、引き出し線は短くなり、巻き付けではなく差し込み半田なので、
           全引き出し線を交換して、巻き付けする。
           整流ダイオード個、抵抗9個交換。
C34. 修理後 基板裏、半田付け後。
C41. 修理前 ブロック電解コンデンサー付近
C412. 修理中 ブロック電解コンデンサー付近。
           前回の修理で配線を外すのが面倒なので、配線を付けた端子を切り取り、
           端子を切り落とした新しいブロック電解コンデンサーに半田付け!
C413. 修理中 ブロック電解コンデンサー付近2本目。
           前回の修理で配線を外すのが面倒なので、配線を付けた端子を切り取り、
           端子を切り落とした新しいブロック電解コンデンサーに半田付け!
C42. 修理(交換)後 電解コンデンサー付近
C51. 修理前 VR付近
C52. 修理後 VR付近
C53. 修理前 SP接続端子裏付近
            写真紛失。
C54. 修理後 SP接続端子裏付近
C61. 修理前 RCA端子
C62. 修理(交換)後 RCA端子
C71. 修理前 電源ケーブル
C72. 修理(交換)後  電源ケーブル
C81. 修理前 真空管ソケット
C82. 修理(交換)後 真空管ソケット
C83. 修理中。 ソケットのピン固定のため、「ジャンク真空管」を挿入して配線を行う。
C91. 交換部品
C92. 交換部品、 刻印も印刷表示が無いブロック電解コンデンサー。
CA1. 修理前 上から
CA2. 修理後 上から
CA3. 修理後 真空管を付けて上から
CA4. 修理前 下から
CA5. 修理後 下から見る。
CA6. 完成 前から見る
CA7. 完成 前左から見る
CA8. 完成 前右から見る
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整、 電源電圧=115V。
    「見方」。
   中=SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   右端=VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   左端=オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。

アンプ下は 交流定電圧電源 AR500 で115Vを供給。
E21. 50Hz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 0.0817%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 0.0616%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 0.0770%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 0.0932%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 0.203%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 0.282%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 50kHz入力、SP出力電圧22V=60.5W出力 0.2804%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E53. 24時間エージング中、 左は MC−60. 7台目。 整流管(5T4)は飾りです。
U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
U1.  付属真空管、左から 12AX7、12BH7、ECC82、12AX7。
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      12AX7 相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
      12BH7 相互コンダクタンス=3100μmho「Ep=250V、Eg1=−10.5V、IP=11.5mA」
      ECC82 相互コンダクタンス=2200μmho「Ep=250V、Eg1=−8.5V、IP=10.5mA」1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U2.  足の方から見る、左から 12AX7、12BH7、ECC82、12AX7。
U11. 付属真空管「ECC82」ユニット1。 Gm測定=2400μmho、Ip=15.13mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−8」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U12. 付属真空管「ECC82」ユニット2。 Gm測定=2400μmho、Ip=13.96mA。
U21. 付属真空管「12BH7」ユニット1。 Gm測定=4000μmho、Ip=16.84mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U22. 付属真空管「12BH7」ユニット2。 Gm測定=4000μmho、Ip=17.21mA。
U31. 付属真空管「12AX7」ユニット1。 Gm測定=1900μmho、Ip=1.59mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U32. 付属真空管「12AX7」ユニット2。 Gm測定=2000μmho、Ip=1.76mA。
U41. 付属真空管「12AX7 2本目」ユニット1。 Gm測定=1900μmho、Ip=1.70mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U42. 付属真空管「12AX7 2本目」ユニット2。 Gm測定=1900μmho、Ip=1.61mA。
U6. 付属真空管 5T4、5T4 2本目、6550、6550 2本目。
      6550 真空管ハンドブック(規格表)の、
      相互コンダクタンス=11500μmho「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V、Ip=140mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U61. 付属真空管「6550」.1本目=13500μmho、Ip=139.6mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」、Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。 
U62. 付属真空管「6550」.2本目=13500μmho、Ip=141.4mA。
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる購入真空管測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
V1.  購入真空管、左から ECC802S、ECC802S 2本目、ECC99、ECC99 2本目。
      ECC99 相互コンダクタンス=3100μmho「Ep=250V、Eg1=−10.5V、IP=11.5mA」
      ECC802S 相互コンダクタンス=2200μmho「Ep=250V、Eg1=−8.5V、IP=10.5mA」1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V2.  足の方から見る、左から ECC802S、ECC802S 2本目、ECC99、ECC99 2本目。 購入先
V11. 購入真空管ECC802S ユニット1。 Gm測定=2200μmho、Ip=15.53mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−8.5」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
V12. 購入真空管ECC802S ユニット2。 Gm測定=2000μmho、Ip=12.70mA。
V21. 購入真空管ECC802S  2本目ユニット1。 Gm測定=2800μmho、Ip=16.53mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−8.5」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
V22. 購入真空管ECC802S  2本目ユニット2。 Gm測定=2800μmho、Ip=15.18mA。
V31. 購入真空管ECC99 ユニット1。 Gm測定=8500μmho、Ip=17.19mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
V32. 購入真空管ECC99 ユニット2。 Gm測定=8500μmho、Ip=19.18mA。
V41. 購入真空管ECC99 2本目ユニット1。 Gm測定=8500μmho、Ip=18.42mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
V42. 購入真空管ECC99 2本目ユニット2。 Gm測定=8500μmho、Ip=22.87mA。
V5. 購入真空管ECC803S左から ECC803S、ECC803S 2本目、、、ECC803S 4本目。
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      ECC803S 相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V50.  足の方から見る、左から ECC803S、ECC803S 2本目、、、ECC803S 4本目。 購入先
V51. 購入真空管ECC803S ユニット1。 Gm測定=1800μmho、Ip=1.58mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
V52. 購入真空管ECC803S ユニット2。 Gm測定=2000μmho、Ip=1.78mA。
V61. 購入真空管ECC803S 2本目ユニット1。 Gm測定=2000μmho、Ip=1.92mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
V62. 購入真空管ECC803S 2本目ユニット2。 Gm測定=1900μmho、Ip=1.71mA。
V71. 購入真空管ECC803S 3本目ユニット1。 Gm測定=2300μmho、Ip=2.1mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
V72. 購入真空管ECC803S 3本目ユニット2。 Gm測定=2000μmho、Ip=1.75mA。
V81. 購入真空管ECC803S 4本目ユニット1。 Gm測定=1860μmho、Ip=1.65mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
V82. 購入真空管ECC803S 4本目ユニット2。 Gm測定=1840μmho、Ip=1.54mA。
V9. 購入真空管 KT88 Svetlana Sロゴ
      左から1本目、2本目=17台目用。 3本目、4本目=18台目用。 購入先
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      相互コンダクタンス=11500μmho「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V、Ip=140mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V91. 購入真空管 KT88 1本目=12500μmho、Ip=110.3mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」、Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。 
V92. 購入真空管 KT88 2本目=12000μmho、Ip=109.5mA。
V93. 購入真空管 KT88 3本目=11500μmho、Ip=107.5mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」、Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
V94. 購入真空管 KT88 4本目=11000μmho、Ip=102.9mA。
プレート波形を観測しながら測定する。
測定電源は安定化(電圧・周波数)電源を使用し、AC115V 60Hzで行う。
R. 整流真空管5T4、5AR4及びダイオード整流によるの高圧電圧と高圧電流比較。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
R0. 左の定周波数・定電圧電源より115V供給で測定。
    測定は、整流チョークコイルの出口(出力トランスへの入り口)で測定。
    整流コンデンサーは、整流出口=70μF、チョークコイル出口=190μFのオリジナルのまま。
R1. 付属整流真空管5T4を2本使用。高圧電圧=437.8V、電流=111.3mA.
R2. 未使用?整流真空管5AR4を2本使用。高圧電圧=454.9V、電流=143.2mA.
R3. ダイオード整流。高圧電圧=466.3V、電流=161.6mA.
R4. 左=整流真空管5T4、 右=整流真空管5AR4。
結論
  • 1.整流真空管のヒータ電力(5V×3A)×2本=30Wが浮く。
    2.真空管整流の内部抵抗は、1番少ない水銀整流管83で10〜20Ω。
      ダイオードの1オーム以下とは、比べ物になりません。
    3.電源投入時、ダイオードは瞬時スタート、 真空管が不動(ヒーターが暖まっていない)の為、
      出力電圧は高くなる。
      この為、終段真空管KT−88が劣化してくると、グロー放電の危険が高まる。
対策
  • 1.終段真空管KT−88の保護の為、高圧回路をヒーターが暖まるまで、遅延動作回路を組み込む。
    2.ついでなので、300〜400Vでスタートさせ、ブロック電解コンデンサーへの突入電流も抑制する。
      併せて、整流真空管のヒータ電力が浮き、電源トランスのレギュレーション変化が大きくなるので、
      スタート整流出力電圧を下げる効果あり。
Y. 納品後のユーザの使用状況、配置。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 納品後のユーザの使用状況。
Y2. 納品後のユーザの使用状況2。
Y3. 納品後のユーザの使用状況3。 遮熱筒を被せた、電源ブロック電解コンデンサー2本。
S. Mcintosh MC60 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式モノラルパワーアンプ MC60
定格出力 60W.
周波数特性 20 〜 30, 000 Hz ± .1 dB 60W出力.
16 〜 60, 000 Hz ± .5 dB 60W出力.
1.0 〜 100, 000 Hz ± 1.0 dB 30W出力.
全高調波歪率 0.5%以下
SN比 90 dB以下
入力感度/インピーダンス 0. 5 MΩ/ 0. 5V入力.
0. 13 MΩ / 2. 5V入力, 20 Hz 〜 40 kHz.
スピーカー出力端子 4Ω,8Ω,16Ω, 83Ω(70.7V) 、600Ωバランス出力
使用真空管 KT88x2/5U4GBx2/12AX7x2/12AU7x1/12BH7x1
使用電圧 117/125 volts, 50/60Hz.
消費電力 280W、60W出力.
155W、0W出力.
最大外形寸法 W356×H203×D254mm
重量 20.7kg
                      mc60_82t
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