Technics SP−10mkV. 9台目修理記録
ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考 平成21年12月28持込  平成22年1月9日完成 
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042」が使用されています。
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分の接地処理をすること
A. 修理前の状況
  • ロック外れて高速回転します。
    到着時、電源入らず。

B. 原因
  • 各部経年劣化。
C. 電源部 修理状況

D. 本体(タンテーブル部)修理状況

M. モータ部 修理状況

G. 使用部品
  • 電解コンデンサー                   47個。
    整流ダイオード                     4個。
    半固定VR                         個。

E. 測定・調整

F. 修理費
           105,000円。  オーバーホール修理。

S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 タンテーブルを見る。 非常に綺麗です。
A11−1. 点検中 タンテーブルの組み付けネジを見る。 清掃研磨の為、ユーザーが使用した「ワックス」が残っている。
                                      放置すると錆びが発生するので、取り除く。
A11−2. 清掃後 タンテーブルの組み付けネジを見る。
A11−3. 清掃に使用する道具。 上は歯ブラシ、下は「油絵」に使用する腰の強い刷毛(筆)。
A12. 点検中 タンテーブルがアウター・ロータに成っている。 非常に綺麗です。
A13. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。
A14. 点検中 ターンテーブル裏パルス発生山、非常に綺麗です。
A31. 点検中 上から見る
A31−1. 点検中 左上のキズ(接着の跡)?
A32. 点検中 下から見る
A33. 点検中 下ケースを取り、下から見る
A41. 点検中 接続コネクター点検
A61. 電源部点検中 外観を上から見る
A62. 電源部点検中 外観を前から見る
A63. 電源部点検中 外観を前左から見る
A64. 電源部点検中 外観を後から見る
A65. 電源部点検中 外観を後右から見る
A71. 電源部点検中 外観を下から見る
A72. 電源部点検中 外観を下前から見る
A73. 電源部点検中 外観を下前右から見る
A74. 電源部点検中 外観を下後から見る
A75. 電源部点検中 外観を下後右から見る
A76. 電源部点検中 定規を当てると、トランス部の膨らみは殆ど無し。
A91. 電源部点検中 ケースを取り、本体を上から見る
A92. 電源部点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A93. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
A94. 電源部点検中 定電圧回路基板の液漏れした電解コンデンサー。
A95. 電源部点検中 定電圧回路基板の液漏れした電解コンデンサー2。
A96. 電源部点検中 定電圧回路基板の液漏れした電解コンデンサー3。
C. 電源部 修理状況
C11. 修理中  基板を取り外す。
C12. 修理中  トランスの押さえゴム。
C13. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C21. 修理前 定電圧回路基板
C22. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー17個、半固定VR2個交換
C23. 修理前 定電圧回路基板裏
C24. 修理(半田補正)後、 定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー2個は基板表に移動する
C25. 修理中 定電圧回路基板裏、 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C26. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 操作回路基板
C32. 修理後 操作回路基板。 電解コンデンサー3個交換
C33. 修理前 操作回路基板裏
C34. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C35. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 制御回路基板
C42. 修理後 制御回路基板 半固定VR6個、電解コンデンサー10個交換
C43. 修理前 制御回路基板裏
C44. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C45. 修理中 制御回路基板裏、 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C46. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動回路基板
C52. 修理後 駆動回路基板 電解コンデンサー17個交換
C53. 修理前 駆動回路基板裏
C54. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す
C55. 修理中 駆動回路基板裏、 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C55. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理中 ヒューズ基板。
C62. 修理前 ヒューズ基板裏
C63. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C64. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C65. 修理前 ヒューズ基板ラッピング
C66. 修理後 ヒューズ基板ラッピング、ハンダを浸みこませる。
C67. 修理前 ヒューズ基板ラッピング2
C68. 修理後 ヒューズ基板ラッピング2、ハンダを浸みこませる。
C71. パネル清掃
C81. ケーブルコネクター点検
C91. 修理前 上から見る
C92. 修理後 上から見る
C93. 修理前 左側から見る
C94. 修理後 左側から見る
C95. 修理前 右側から見る
C96. 修理後 右側から見る
D. 本体(タンテーブル部)修理状況
D11. 修理中 軸のグリスアップ、機械油が使用されていましたが、この様な重い(負荷が高い)タンテーブルの場合は不可
D12. 修理中 軸のグリスアップ。 外からの埃が進入し出口側に傷が多い、5年に1回はグリスアップが必要。
D13. 修理中 軸のグリスアップ。 奥の方、過負荷で変色している。
D21. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整
D22. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整、ベルトブレーキ+パッドブレーキの2本立て
D31. 清掃中 ターンテーブル操作SW、進入した油分を拭き取る。
D32. 修理前 ターンテーブル操作基板基板裏
D33. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D34. 完成ターンテーブル操作基板基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D41. 清掃中 ストロボ窓・周り清掃。
D42. 修理前 LED表示基板裏
D43. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
D44. 完成LED表示基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D51. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D52. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D53. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D61. 修理前 接続コネクター点検。
D62. 修理前 接続コネクター点検。止めネジがボンドで固着してある、トルエンの出番です!
D63. 修理・点検中 接続コネクター点検
D64. 修理中 ゴムブッシュがひび割れている。
D65. 修理後 熱収縮チューブを被せる。
M. モータ部 修理状況
M11. アマチュア(回転子)取り出す。
M12. アマチュア(回転子)取り出しカバー取る。
M13. アマチュア(回転子)取り外す。
M14. FGコイル部、異常なし。
M21. アマチュア(回転子)基盤裏を見る。
M22. 半田補正・引き出し線絶縁後アマチュア(回転子)基盤裏。
M23. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
M31. アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)
M32. 引き出し線絶縁。(RED巻線)
M33. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(RED巻線)
M41. アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)
M42. 拡大。(BLUE巻線)
M43. 拡大2。(BLUE巻線)
M44. 引き出し線絶縁。 (BLUE巻線)
M45. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(BLUE巻線)
M51. アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)
M52. 引き出し線絶縁。(GREEN巻線)
M53. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(GREEN巻線)
M61. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M62. 修理(半田補正)後 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M63. 完成、アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げ、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。。
M71. 修理前 下から見る
M72. 修理後 下から見る
M81. 全体の交換部品
M91. 修理前 上面ののキズ(接着の跡)?
M92. 修理後 上面ののキズ(接着の跡)?、トルエンで綺麗になりました。
E. 測定・調整
E11. 調整中。
E21. 調整 33回転。 
E22. 測定 33回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E23. ストロボで測定  33回転。
E31. 調整 45回転。 
E32. 測定 45回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  45回転。
E41. 調整 78回転。
E42. 測定 78回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E51. 測定  33回転。 微調整−9.9%転。 LOCK「LED表示」
E52. 測定  45回転。 微調整+9.9%。LOCK「LED表示」
E61. 完成し24時間連続動作エージング中 マイクロがベルトドライブ等の機械的機構で安定させたのに比べ、
            純粋に電気で安定させている。
S.Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード,33・1/3,45,78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
                  10mk3-93g
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.