一般的なAMPの点検・清掃方法 |
100W以上のAMP(アンプ)を修理して、,感じた事を書きました。
大切で貴重なAMPです。 お使いのAMPを点検・清掃してください。 |
A.点検方法
長く使用するために、プロテクトが働く前に、一度お使いのAMPを点検してください。 |
- 電源を入れ、メインVR(ボリューム)を左に回し「0」にします。
SPに耳を近づけます、から無音の状態が正常です。
この時「ブツブツ」「バリバリ」と不定期な音が、わずかでも音がすれば、初段〜中段のTR(トランジスター)不良です。
「サー」と言うノイズが連続ででる場合、初段TR(トランジスター)の劣化です。
「チー」と言う音がすれば、高域の発振です。是は非常に解りにくいです。
普段使用していて、どうも高域が「こもる/濁る」も是に起因する場合が有ります。
この後、暖まると消える場合がありますが、この症状が進みますと、常時、出る様になります。
この「ブツブツ」「バリバリ」は先端が尖っており(尖頭値が高い)、後続のTR(トランジスタ−)やFET(電界トランジスタ−)の 劣化に繋がりますので、出来るだけ早く、修理されるのが良いです
- 音がしなければ、接続されているSPの線の片側を外したり、繋いだりしてください。
この時SPから「ガリ」と音が出ればDC−AMPバランスが崩れております。
音が大きいほど、重傷です。
通電初めの冷えている時と、30分以上使用してAMPが暖まった状態での比較もして下さい
目安ですが、SPから1mはなれ、「カリ」位の僅かの音が約0.05V位です。
SPのコーン紙が殆ど動きません。
「ガリ」位の僅かの音が約0.5V位です。SPのコーン紙が少し動きます。
この位で修理・調整されるのが良いです。
但し、10年以上前に製作された製品は、電解コンデンサーの交換が必要です。此方を参考
1.通電初めより、AMPが暖まった状態の方が「ガリ」音が小い場合
調整ポイントが正しいです。
1.通電初めより、AMPが暖まった状態の方が「ガリ」音が大きい場合
調整ポイントが反対にずれており、危険です
大きな「ガリ」音がしてSPのコーン紙が大きく動く場合。
SP(スピーカー)に直流電圧が常時流れ、SPのボイスコイルが痛みます。
その内プロテクトが動作し始め、働きぱなしになります。
- BクラスAMPは、放熱器の温度を見ます。左右の差が無いか? 異常に熱くないか?
- 小さい音(1W位)で聴き、歪みの増加を見る。
略語 SP=スピーカー VR=ボリュム AMP=アンプ
DC=ダイレクトカップリング=コンデンサーを介せず直接繋ぐ
V=ボルト、電圧の単位
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- テスターをお持ちでしたら、SPライン間、又SPの+とシャーシとを計ります。
この時何れも、電圧が0.1V以上(=100mV)有れば完全に異常で、調整が必要です。
メーカーでは5mV以下に指定しています。
出来るだけ早い時期に修理・調整しましょう。
なを、山水電気のXシリーズ(AU−907X.AU−707X.AU−607X.B−2301シリ−ズ.α907シり−ズ)を お使いの人は、アースとSPのマイナス端子もあたること、此方も「0V」です。
- 次にコントロール(フラット)AMPの点検です。
AMPの入力端子は全て抜きます。
入力をCD/AUX/チュウナー等にします。
徐々にメインVRを上げていきます。
以下はメインVRのガリは無い物としています。
メインVRにガリが有る場合、下記は解りにくいです。
この時雑音が出れば、このAMPの故障です。
「ブツブツ」「バリバリ」と不定期な音が、わずかでも音がすれば、
初段〜中段のTR(トランジスター)不良です。
「サー」と言うノイズが連続ででる場合、初段TR(トランジスター)の劣化です。
「チー」と言う音がすれば、高域の発振です。
ボリュームを最大までして以上がなければ、0〜最大〜0 を繰り返し、だんだん早めます
雑音が無いことを確かめます。
この時、音はしない(聞こえない)がSPのコーン紙が動く場合は、
このAMPの発振かバランス崩れです。
- 次EQ(イコライザー)AMPの点検です。
メインVRを0に戻します
AMPの入力端子をPHONO(MM/MCの切り替えがある場合はMM)にします。
徐々にメインVRを上げていきます。
この時雑音が出れば、このAMPの故障です。
「ブツブツ」「バリバリ」と不定期な音が、わずかでも音がすれば、
初段〜中段のTR(トランジスター)不良です。
「サー」と言うノイズが連続ででる場合、初段TR(トランジスター)の劣化です。
「チー」と言う音がすれば、高域の発振です。
ボリュームを最大までして以上がなければ、0〜最大〜0 を繰り返し、だんだん早めます
雑音が無いことを確かめます。
この時、音はしない(聞こえない)がSPのコーン紙が動く場合は、
このAMPの発振かバランス崩れです。
MM=ムービングマグネット=出力 数十V〜数百mV
MC=ムービングコイル =出力 数mV〜数十mV
- 次MC(無い機種あり)AMPの点検です。
メインVRを0に戻します
MCの入力端子をショウトピンジャックでショウトしておきます。
徐々にメインVRを上げていきます。
この時雑音が出れば、このAMPの故障です。
「ブツブツ」「バリバリ」と不定期な音が、わずかでも音がすれば、
初段〜中段のTR(トランジスター)不良です。
「サー」と言うノイズが連続ででる場合、初段TR(トランジスター)の劣化です。
「チー」と言う音がすれば、高域の発振です。
ボリュームを最大までして以上がなければ、0〜最大〜0 を繰り返し、
雑音が無いことを確かめます。
この時、音はしない(聞こえない)がSPのコーン紙が動く場合は、
このAMPの発振かバランス崩れです。
- 良く調整されたAMPのみ出来ます。
悪いAMPですと、SPが壊れます。
メインVRを最大にします。
入力切り替えSWをCD/AUX/チュウナー/PHONOと連続して、切り替えても、
プロテクトが働きません。 切り替えの為の、若干のノイズが出るだけです。
同じように各種のSW(フイルター、ラウドネス、ミュート等)を切り替えても同様です。
ボリュウムやSWのガリと思われている内の、大半はAMPのバランスくずれによる、
信号ラインへのDC電圧の漏れが原因でノイズが出るのが多いいのです。
- 長く使用していないAMPの使用上の注意
1日くらい何も入力しないで、通電しておきましょう。
長い冬眠から覚ますには、時間が掛かります。
- 一般的なAMPの使用上の注意
電源投入と同時ににフルパワーにしないでください。
最低10分位してからフルパワーにしましょう。
特にバランス崩れのAMPは、この時にプロテクトが働きます。
たまには、AMPも埃落としをし、日頃の労をねぎらいましょう。
掃除機で吸ってもおちないので、エアーで吹いて埃を飛ばし、掃除機で吸うのがよいです。
エアーは300〜500CC位のが売られています。
AMPの放熱器なども結構埃がコビリ付いています。
(特に愛煙家のAMP)愛煙家のかたは、たばこの脂が+して埃がこびりつきます。
消毒用アルコールを歯ブラシに付けて、ごしごしすると落ちます。
大きいTR(トランジスター)の付近は、白いシリコンの放熱材を取らないよう、注意する。
手入れをして、長く使用しましょう。
基板の埃を取るのに、刷毛等で擦るのは、十分に注意
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B.長らく休眠の機器の方法
たまには、AMPも埃落としをし、日頃の労をねぎらいましょう。 |
- 長く使用していないAMPの使用上の注意
1日くらい何も入力しないで、通電しておきましょう。
長い冬眠から覚ますには、時間が掛かります。
- 但し、大型トランス等が使用してあるAMP、特に真空管AMPはそのまま通電しない方が良いです。
トランス内に水分があり、短絡や断線の危険があります。 此方を参照
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D.機器の清掃方法(パネル等) 埃落としをし、日頃の労をねぎらいましょう。 |
- 掃除機で吸ってもおちないので、エアーで吹いて埃を飛ばし、掃除機で吸うのがよいです。
エアーは300〜500CC位のが売られています。、クリーナーは十分吟味して使用して下さい。
AMPの放熱器なども結構埃がコビリ付いています。 (特に愛煙家のAMP)愛煙家のかたは、「たばこの脂が+」して埃がこびりつきます。 これを取るには、消毒用アルコールを歯ブラシに付けて、ごしごしすると落ちます。
大きいTR(トランジスター)の付近は、白いシリコンの放熱材を取らないよう、注意する。
基板の埃を取るのに、刷毛等で擦るのは、十分に注意して下さい。部品を動かし、隣の部品に接触し、ショウトしたり、 動かした事による半田不良の発生が起きる場合があります。この様な理由による故障は、プロテクトが働かず、
被害が甚大になる場合が多いです。又、回路の構造上+−の配線が平行してある場合が多いです
- 下は、小生が使用するアンプ掃除用具です。
一番使用するのは、掃除機で埃を吸いながら、歯ブラシ/刷毛で埃を取ります。
ツマミ/パネルの汚れは、ガラスクリーナー、エタノール(アルコール)を使用します。
愛煙家の「ヤニ取りは」中性洗剤も使用します。トルエンは最終兵器です。
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D1. パネルの清掃 修理の様子はこちらに有ります |
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D3. ツマミの清掃 修理の様子はこちらに有ります |
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上は、ツマミにこびりついた、タバコのヤニが浮いて来ている様子です、この後ブラシで良くこする。
綺麗になって乾いたら、シリコン系の車のワックスを塗ると良いです。 |
E.機器の清掃方法(ヒートシンク=放熱器) 埃落としをし、日頃の労をねぎらいましょう。
E1. HMA−9500mKU の場合 修理の様子はこちらに有ります |
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E2. 上=清掃前、下=清掃後 |
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E3. 掃除機で吸いながら、ペンキの刷毛で落とす |
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F1. 深いフインは、長い刷毛を使用する。 修理の様子はこちらに有ります |
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F2. 狭い隙間は厚紙を使用する。 |
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