GAS AMPZILLA 2A. 4台目修理記録
平成17年9月30日到着    12月20日完成
寸評
   GAS−AMPはIQ??の天才が設計した・・・・・・ とか言われているが、このAMPの使用には十分な注意が必要です。
   特に、SP接続リレーが無いので、安定までの間(5分くらい)はSPのボイスコイルに電流が流れますので、
   ネットワークの無いのは注意
A. 修理前の状況

B. 原因
  • 経年劣化。

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    OP−AMP交換。
    SP端子(WBT SP端子)に交換。
    RCA端子(WBT RCA端子)に交換。
    VUメーター表示ランプ交換。
    3Pインレット・ソケット交換。
    冷却フアン清掃・注油。
    L側VUメーター修理。

D.使用部品
  • 半固定VR                       8個。
    電解コンデンサー                  34個。
    フイルムコンデンサー                 2個。
    OP−AMP                       4個。
    WBT SP端子 WBT−0730PL         1組(定価で工賃込み)。
    WBT RCA端子 WBT−0201         1組(定価で工賃込み)。
    VUメーター表示ランプ                6個。
    ダイオード                       1個。
    3Pインレット・プラグ                 1個。

E. 調整・測定

F. 修理費                 141,800円

S. GAS AMPZILLA の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 点検中  清掃後上から見る
A2. 点検中  清掃後下から見る
A3. 点検中 ACコードから3Pインレット・プラグに交換してある、穴開け加工技術は下
A4. 点検中 電源SWが交換してある
A5. 点検中 電源SWの接点がこの薄いシート1枚でトランスと密着している
A6. 点検中 止めネジも下記のごとく、全部のネジを軽く締めて取り付けてから、本締めしないとこの様になる
A7. 点検中 プロテクトのサーミスターが短絡して有る!
          これで音質が良くは成る(?)でしょうが、その代償は終段TR(トランジスター)を損焼した。
C. 修理状況
C11. 修理前 A側−AMP基板
C12. 修理前 A側−AMP基板 入力の接続端子が折れたので半田付け
C13. 修理後 A側−AMP基板 電解コンデンサ−7個交換(高いノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)、
           半固定VR1、抵抗2個、撮影後OP−AMP2個交換(以下同じ)、入力の接続端子も4個交換
C14. 修理前 A側−AMP基板裏
C15. 修理(半田補正)後 A側−AMP基板裏 全ハンダやり直す
C16. 完成A側−AMP基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄する
C21. 修理前 B側−AMP基板
C22. 修理後 B側−AMP基板 電解コンデンサ−7個交換(高いノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)、
           半固定VR1個、抵抗2個、撮影後OP−AMP2個交換(以下同じ)
C23. 修理前 B側−AMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 B側−AMP基板裏 全ハンダやり直す、セラミックコンデンサー1個追加
C25. 完成B−AMP基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄する
C31. 修理前 A側−終段基板
C32. 修理(半田補正)後 A側−終段基板 全ハンダやり直す
C33. 完成A側−終段基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄する
C34. 修理中 A側−終段基板裏
C41. 修理前 B側−終段基板
C42. 修理(半田補正)後 B側−終段基板裏 全ハンダやり直す
C43. 完成B−終段基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄する
C44. 修理中 B側−終段基板裏
           写真紛失
C51. 修理前 終段TR(トランジスタ−)A側
C52. 修理中 終段TR(トランジスタ−)A側、シリコングリスが殆ど無い
C53. 修理後 終段TR(トランジスタ−)A側
C54. 修理前 終段TR(トランジスタ−)B側、短絡事故で焼損し国産に交換されている
C55. 修理中 終段TR(トランジスタ−)A側、シリコングリスが殆ど無い
C56. 修理後 終段TR(トランジスタ−)A側
C61. 修理中 フアンが「ゴロゴロ」音がするので分解、なんとワッシャが入っていない、入れ忘れ!!
C62. 修理後 フアン回り、センターボスがキズ付いているのは、前回 修理者の腕が無い為
C71. 修理前 SP端子
C72. 修理中 SP端子、ボックスが無く、ペンチ等で締めたのかキズだらけ
C73. 修理後 SP端子  WBT SP端子 WBT−0730PLを使用
C74. 修理前 RCA端子
C75. 修理後 RCA端子   WBT RCA端子 WBT−0201使用 
C81. 修理前 VU−AMP基板
C82. 修理後 VU−AMP基板 電解コンデンサ−4個交換(高いノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)
C83. 修理前 VU−AMP基板、感度切り替えSWの軸が折れている
C84. 修理後 VU−AMP基板、感度切り替えSW、軸を補修する
C85. 修理前 VU−AMP基板裏
C86. 修理(半田補正)後 VU−AMP基板裏 全ハンダやり直す
C87. 完成VU−AMP基板裏 洗浄後
C9. 修理中 L-VUメーターがおかしいのでみると、軸がネジに入っていない!
CA1. 修理前 電源SW
CA2. 修理前 電源SWの当て板
CA3. 修理後 電源SWの当て板、ラッカーを吹く
CA4. 修理後 電源SWの後ろにも隙間がある、止めネジも黒色使用
CA5. 修理前 電源SWの接点がこの薄いシート1枚でトランスと密着している
CA6. 修理中 電源SWの配線!
CA7. 修理中 電源SW、簡単にの線が取れた!
CA8. 修理中 電源SW、ネジを取る
CA9. 修理中 電源SWの配線はラグ端子を使用する、圧着+ハンダの2重接続
                    左=ハンダをプラス 右=圧着のみ
CAA 修理後 電源SWの配線
CB1. 修理前 3Pインレット・プラグ、穴あけの加工技術がへた
CB2. 修理中 3Pインレット・プラグ、外が悪ければ、内側の配線もこの通り!
CB3. 修理中 3Pインレット・プラグ、使用するネジは皿ビス(左)、右は付いていた止めネジ
CB4. 修理後 3Pインレット・プラグ、キズが余りにも酷いので、タッチ・パイントで補修
CC1. 修理前 +電源へのラグ端子、線が全部入っていない
CC2. 修理後 「+」電源へのラグ端子、ハンダを染み込ませる
CC3. 修理前 「−」電源へのラグ端子、線が全部入っていない、左上の線は奥まで心線が入れてない
CC4. 修理後 「−」電源へのラグ端子、ハンダを染み込ませる
CD1. 修理前 プロテクトのサーミスター、短絡して有る!
            これで音質が良くは成る(?)でしょうが、その代償は終段TR(トランジスター)を損焼した。
CD2. 修理後 プロテクトのサーミスター
CE. 交換部品
CF1. 修理前 上から見る
CF2. 修理後 上から見る
CF3. 修理前 下から見る
CF4. 修理後 下から見る
CF5. 完成 綺麗なお尻で帰ります
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定・調整
    <見方>
     下左オーデオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中=入力波形(オーデオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計
     上左=SP出力の歪み率測定 左メ−タ−=L出力、右メ−タ−=R出力
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E21. A側SP電圧40V=200W出力 0.05%歪み 1000HZ
E22. 「A」側SP電圧40V=200W出力 0.04%歪み 400HZ
E31. 「B」側SP電圧40V=200W出力 0.05%歪み 1000HZ
E32. 「B」側SP電圧40V=200W出力 0.05%歪み 400HZ
E4. その時の本体VUメ−タ=200W
E5.  240WくらいでオーバーロードLED表示
E6.完成  24時間エージング、最強の組み合わせ
S. GAS AMPZILLA の仕様(マニアル・カタログより)
型式、価格 ステレオパワーアンプ AMPZILLA 価格¥499,000. (株)バブコ
実効出力(両ch駆動、20Hz〜20kHz) 350W+350W(4Ω負荷)、 200W+200W(8Ω負荷)、 125W+125W(16Ω負荷)
全高調波歪率 0.15%以下(4Ω負荷)、 0.05%以下(8Ω、16Ω負荷)
混変調歪率 0.15%以下(4Ω負荷)、 0.05%以下(8Ω、16Ω負荷)
入力感度 1.6V R.M.S.(定格出力時8Ω負荷)
入力インピーダンス 75kΩ
周波数特性 4Ω負荷    =20Hz〜20kHz ±0.2dB、 1Hz〜100kHz ±2dB
8Ω、16Ω負荷=20Hz〜20kHz ±0.1dB、 1Hz〜100kHz ±1dB
立ち上がり特性 2μsec(8Ω負荷、最大出力時、20kHz)
スルー・レイト 40V/μsec
ダンピング・ファクター 150(20Hz〜1kHz)
ノイズレベル 100dB以上(最大出力時)、 112dB(RFフィルター挿入時)
外形寸法 幅445×高さ178×奥行229mm
重量 22.7kg
                       zilla2a4-21
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