Aurex SY−Λ88 2台目. 修理記録
平成18年10月3日持込    月日完成
注意 このAMPには、出力回路にプロテクトが有りません。 よって、出力にはDC漏れの危険が有ります。
    メインAMPと「DC入力接続」するときは、十分に注意すること。「出来れば避けた方が良い」

詳しくはこちら参照 詳しくはこちら参照2
    備品です 暇になった修理します。
A. 修理前の状況
  •  片側音でない。


B.  原因
  • 経年変化による各部劣化。

C. 修理状況
  • 出力接続リレー修理。
    RLバイアス・バランスVR交換。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)
    メインVR・バランスVR解体清掃。

D. 使用部品
  • バイアス・バランス半固定VR                  4個。
    メタライズド・ポリエステル・フィルムコンデンサー      29個。
    電源電解コンデンサー                      12個。
    電解コンデンサー                         24個。


E. 調整・測定

F. 上位測定器による調整・測定

. 修理費   ,000円    オーバーホール修理。

S. TOSHIBA  Aurex SY−Λ88 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1A. 点検中 ケース上から見る。何故か「Λ88」の文字が無い!
A1B. 点検中 上から見る。Λコンデンサーは、上面に37個、底面に4個。
A1C. 点検中 下から見る
A2A. 点検中 後ろから見る
A2B. 点検中 RCA端子は2個型、交換には当て板の製作が必要で交換費用が高い! 
C. 修理状況
C1. 修理中 前パネルを外修理
C1A. 修理前 AMP基板
C1B. 修理後 AMP基板
C1C. 修理前 AMP基板裏
C1D. 修理(ハンダ補正)後 AMP基板裏
C1E. 完成AMP基板裏 洗浄後
C2A. 修理前 R−AMP基板
C2A1. 修理中 R−AMP基板、設計が悪くパスコンの足が長い〜
C2B. 修理後 R−AMP基板 電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー17個、半固定VR2個交換
C2C. 修理前 R−AMP基板裏
C2D. 修理(ハンダ補正)後 R−AMP基板裏
C2E. 完成R−AMP基板裏 洗浄後
C3A. 修理前 L−AMP基板
C3A1. 修理中 R−AMP基板、設計が悪くパスコンの足が長い〜
C3B. 修理後 L−AMP基板 電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー17個、半固定VR2個交換
C3C. 修理前 L−AMP基板裏
C3D. 修理(ハンダ補正)後 L−AMP基板裏
C3E. 完成L−AMP基板裏 洗浄後
C4A. 修理前 定電圧基板
C4A1. 修理中 定電圧基板、継ぎ足し半田付け
C4A2. 修理後 定電圧基板、継ぎ足し半田付け修理
C4B. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー28個、フイルムコンデンサー12個交換
C4C. 修理前 定電圧基板裏
C4C1. 修理前 定電圧基板裏、補強バーを取り除いた所
C4C2. 修理前 定電圧基板裏、太い線を使用しても半田付けが悪いと効果半減
C4D. 修理(ハンダ補正)後 定電圧基板裏
C4E. 完成定電圧基板裏 洗浄後
C5. 修理中 パネル+補強部材+側板を外し電源整流基板修理
C5A. 修理前 電源整流部
C5C. 修理前  電源部整流裏
C5D. 修理(ハンダ補正)後  電源部整流裏
C5E. 完成電源部整流裏 洗浄後、防湿・防錆びの為コートを塗布する
C6A. 修理中 メインVR清掃
C6B. 修理中 バランスVR清掃
C7A.パネル洗浄
C7B. パネル裏のモールやスペーサーに背着剤を塗布
C8. 修理中 後パネルを外しRCA端子修理
C8A. 修理前 RCA端子基板裏
C8B. 修理(ハンダ補正)後 RCA端子基板裏
C8C. 完成RCA端子基板裏 洗浄後、防湿・防錆びの為コートを塗布する
C9. 交換した部品
CAA. 修理前 下から見る
CAB. 修理後 下から見る
CAC. 修理前 上から見る
CAD. 修理後 上から見る
E. 調整・測定
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. Tuner、50Hz入力=R側出力電圧2V、 0.00498%歪み。
                   L側出力電圧2V、 0.00508%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. Tuner、100Hz入力=R側出力電圧2V、 0.00496%歪み。
                     L側出力電圧2V、 0.00529%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. Tuner、500Hz入力=R側出力電圧2V、 0.00492%歪み。
                     L側出力電圧2V、 0.00530%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. Tuner、1kHz入力=R側出力電圧2V、 0.00491%歪み。
                   L側出力電圧2V、 0.00531%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. Tuner、5kHz入力=R側出力電圧2V、 0.00479%歪み。
                   L側出力電圧2V、 0.00529%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. Tuner、10kHz入力=R側出力電圧2V、 0.00481%歪み。
                     L側出力電圧2V、 0.00531%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. Tuner、50kHz入力=R側出力電圧2V、 0.00919%歪み。
                     L側出力電圧2V、 0.00525%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E18. Tuner、100kHz入力=R側出力電圧1.5V、 0.0423%歪み。
                     L側出力電圧1.5V、 0.0331%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E21. MC(26dB)、50Hz入力=R側出力電圧2V、 0.0327%歪み。
                       L側出力電圧2V、 0.0260%歪み。
                     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MC(26dB)、100Hz入力=R側出力電圧2V、 0.0313%歪み。
                        L側出力電圧2V、 0.0249%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MC(26dB)、500Hz入力=R側出力電圧2V、 0.0213%歪み。
                        L側出力電圧2V、 0.0211%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MC(26dB)、1kHz入力=R側出力電圧2V、 0.0212%歪み。
                       L側出力電圧2V、 0.0200%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MC(26dB)、5kHz入力=R側出力電圧2V、 0.0190%歪み。
                      L側出力電圧2V、 0.0198%歪み。
                     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. MC(26dB)、10kHz入力=R側出力電圧2V、 0.0175%歪み。
                       L側出力電圧2V、 0.0183%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MC(26dB)、50kHz入力=R側出力電圧1.6V、 0.0312%歪み。
                       L側出力電圧1.6V、 0.0259%歪み。
                     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F2A. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で0.7V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2B. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3A. 入出力特性測定(MM入力)
        MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3A. 入出力特性測定(MC入力)
        MM入力 入力電圧=0.11mV一定入力 VRは100%   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E3. 完成  24時間エージング
S. TOSHIBA  Aurex SY−Λ88 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 コントロールアンプ SY−Λ88
イコライザーアンプ部
入力感度/インピーダンス Phono MM=2.0mV/50kΩ、100kΩ/30pF、200pF.
Phono MC=0.1mV/100Ω
全高調波歪率(1kHz) Phono MM=0.002%(7.5V出力時、Rec out)
Phono MC=0.002%(7.5V出力時、Rec out)
SN比(IHF-A、ショートサーキット) Phono MM=88dB
Phono MC=70dB
周波数特性 Phono=RIAA偏差 ±0.2dB(20Hz〜20kHz、Rec out)
Aux=10Hz〜100kHz +0 -1dB
最大許容入力(1kHz、THD 0.002%) Phono MM=450mV
Phono MC=23mV
定格出力/インピーダンス Rec out=150mV
サブソニックフィルター Phono MM、MC=16Hz、6dB/oct
フラットアンプ部
入力感度/インピーダンス Tuner、Aux、Tape play=150mV/50kΩ
全高調波歪率 0.002%(Aux、1kHz、3V出力時)
混変調歪率 0.002%(Aux、1kHz、3V出力時)
SN比(IHF Aネットワーク、ショートサーキット) Aux=110dB(1kHz)
録音出力 Rec out=150mV
定格出力 Pre out1/2=1V
最大出力 Pre out1/2=15V
周波数特性 10Hz〜100kHz +0 -1dB(Aux)
総合
使用半導体 トランジスタ=65個
ダイオード=28個
FET=18個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 35W
外形寸法 幅450×高さ93×奥行386mm
重量 11kg
価格 \239,000(1979年頃)
               syr88-27
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。 写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2019 Amp Repair Studio All right reserved.