YAMAHA C2a. 3台目修理記録
2008/3/10.到着  3/29.完成
注意 このAMPは基板が逆さになっております。
    よって、内部に熱がこもり、コンデンサーの寿命が短いです。 放熱には十分気を使ってください。
使用上の注意
A. 修理前の状況
  • ポップノイズが出る

T. 修理前の測定

B.  原因・現状
  • 各部経年劣化
  • MC−AMPがRLで出力差あり。
    EQ−AMPは歪み多い。
    バッファーAMP歪み多い。
    このAMPは基板が逆さになるため、放熱が悪く、熱がこもり、電解コンデンサーの劣化が進みます。

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    1部TR(トランジスター)交換。
    リレー修理(内部接点交換)
    EQ−AMP初段FET(Field Effect Transistor)交換。


D.  使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー          27個(ニチコン・ミューズ使用)。
    フイルムコンデンサー               24個。
    半固定VR                      10個。
    TR(トランジスター)                 4個。
    FET(Field Effect Transistor)              2個。
    リレー接点                        3個。

E. 調整・測定


F. 上位測定器による 調整・測定

F.  修理費(改造費)  115,000円
                  オーバーホール修理。

S. YAMAHA C−2a の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A1.  点検中 上から見る
A2.  点検中 下から見る
A3B.  点検中 電解コンデンサーの比較、上=付いている物、下=交換する新しい物
A4.  点検中 電源コード、「少しよれよれ」になっている
T. 修理前点検測定
T1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SP出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T1A. 修理前測定(AUX入力) 出力電圧1V 歪み率=0.08% 測定レンジ=0.1% 1000HZ入力
T1B. 修理前測定(AUX入力) 出力電圧1V 歪み率=0.08% 測定レンジ=0.1% 400HZ入力
T2A. 修理前測定(MC入力) 出力電圧1V 歪み率=0.8% 測定レンジ=1% 1000HZ入力
T2B. 修理前測定(MC入力) 出力電圧1V 歪み率=1% 測定レンジ=1% 400HZ入力
T3A. 修理前測定(MM入力) L力電圧1V 歪み率=0.8% 測定レンジ=1% 1000HZ入力
T3B. 修理前測定(MM入力) L力電圧1V 歪み率=0.8% 測定レンジ=1% 400HZ入力
C. 修理状況
C1A.  修理前 MC−AMP基板
C1B.  修理後 MC−AMP基板 TR(トランジスター)4個、電解コンデンサー5個、半固定VR2個交換
C1C.  修理前 MC−AMP基板裏
C1D.  修理(半田補正)後 MC−AMP基板裏  全ての半田をやり修す+余分なフラックスを取った後 
C1E.  完成MC−AMP基板裏 洗浄後
C2A.  修理前 R−MC−AMP基板
C2B.  修理後 R−MC−AMP基板 TR(トランジスター)2個交換
C2C.  修理前 R−MC−AMP基板裏
C2C1.  修理前 R−MC−AMP基板裏、半田不良ケ所
C2C2.  修理前 R−MC−AMP基板裏、半田不良ケ所2
C2C3.  修理前 R−MC−AMP基板裏、半田不良ケ所3
C2D. 修理(半田補正)後 R−MC−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C2E. 完成R−MC−AMP 洗浄後
C3A.  修理前 L−MC−AMP基板
C3B.  修理後 L−MC−AMP基板 TR(トランジスター)2個交換
C3C.  修理前 L−MC−AMP基板裏
C3C1.  修理前 L−MC−AMP基板裏、半田不良ケ所
C3D. 修理(半田補正)後 L−MC−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C3E. 完成L−MC−AMP 洗浄後
C4A. 修理前 AMP基板
C4B. 修理後 AMP基板
C4C. 修理前 AMP基板裏
C4C1. 修理中 AMP基板裏、放熱器を取り、放熱器下の半田補正中
C4D. 修理(半田補正)後 AMP基板裏  全ての半田をやり修す+余分なフラックスを取った後 
C4E. 完成AMP基板 洗浄後
C5A. 修理前 EQ−AMP基板
C5B. 修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサー7個、フイルムコンデンサー18個、半固定VR4個交換
C5C. 修理前 EQ−AMP基板裏
C5D. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基板裏
C5E. 完成EQ−AMP基板裏 洗浄後
C6A. 修理前 整流基板
C6B. 修理後 整流基板 電解コンデンサー4個交換、リレー3個修理
C6C. 修理前 整流基板裏
C6D. 修理(半田補正)後 整流基板裏
C6E. 完成整流基板裏 洗浄後
C7A. 修理前 定電圧基板
C7B. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー9個、フイルムコンデンサー2個、半固定VR2個交換
C7C. 修理前 定電圧基板裏
C7D. 修理(半田補正)後 定電圧基板裏
C7E. 完成定電圧基板裏 洗浄後
C8A. 修理前 ToneControl基板
C8B. 修理後 ToneControl基板
C8C. 修理前 ToneControl基板裏
C8C1. 修理中 ToneControl基板裏、前シャーシを取り、シャーシ下の半田補正中
C8D. 修理(半田補正)後 ToneControl基板裏  全ての半田をやり修す
C8E. 完成ToneControl基板裏 洗浄後
C9A.修理前 ToneControl基板2
C9B. 修理後 ToneControl基板2 半固定VR2個、電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー4個交換
C9C. 修理前 ToneControl基板2裏
C9D. 修理(半田補正)後 ToneControl基板2裏
C9E. 完成ToneControl基板2裏 洗浄後
CAA. 修理前 RCA端子
CAB. 修理前 RCA端子基板裏
CAC. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏
CAD. 完成RCA端子裏 洗浄後
CB. リードリレーの修理中
CCA. 交換部品 
CD. パネル清掃
CEA. 修理前 上から
CEB. 修理後 上から
CEC. 修理前 下から
CED. 修理後 下から
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SP出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E1A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 1000HZ
E1B. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ
E2A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM−2入力(PHONO−2) 1000HZ
E2B. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MM−2入力(PHONO−2) 400HZ
E4A. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MC入力(PHONO−1) 1000HZ 
E4B. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MC入力(PHONO−1) 400HZ
E5A. 出力電圧16V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力(PHONO−1) 1000HZ、この上で飽和する 
E5B. 出力電圧16V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力(PHONO−1) 400HZ、この上で飽和する
F. 上位測定器による 調整・測定
    完全に組み立てて有ります。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F2A. 入出力特性測定(AUX入力)
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2B. 入出力特性測定(AUX入力) Low−Cut ON
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2C. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2D. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2E. 歪み率特性測定(AUX入力)
     AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−2
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F4. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
     MC入力端子へ2mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F5. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−1
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F6. 引き続き24時間エージング
S. YAMAHA C2a の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 コントロールアンプ C2a
入力感度/インピーダンス Phono1 MM=2.5mV/47kΩ、68kΩ、100kΩ
Phono1 MC=100μV/50Ω
Phono2 MM=2.5mV/47kΩ
Aux、Tuner、Tape PB1/2=150mV/47kΩ
カートリッジロード 100kΩ、68kΩ、47kΩ、100Ω
最大許容入力 Phono1 MC=10mV以上(20kHz、0.03%)
Phono1/2 MM=350mV以上(1kHz、0.01%)
Aux、Tuner、Tape PB1/2=30V以上(Volume -34dB)
定格出力/インピーダンス/最大出力 Pre out1/2=2V/250Ω/15V以上
Rec out1/2=150mV/100Ω/20V以上
周波数特性 Phono1/2 MM=20Hz〜20kHz 0±0.2dB(RIAA)
Phono1 MC=20Hz〜20kHz 0±0.3dB(RIAA)
Aux、Tuner、Tape PB1/2=10Hz〜100kHz +0 -0.2dB
全高調波歪率(20Hz〜20kHz) Phono1/2 MM=0.003%以下..10V REC出力
Phono1 MC=0.01%以下..1V REC出力
Aux、Tuner、Tape PB1/2=0.003%以下..10V 出力
高調波歪率(20Hz〜20kHz
HP-IBにて2〜10次の総和)
Phono MM→Rec out=0.0007%以下..1.5V 出力
Aux、Tuner、Tape1/2→Pre out=0.0007%以下..2V 出力
混変調歪率 Aux、Tuner、Tape PB1/2=0.003%以下(10V出力)
SN比(IHF-Aネットワーク) Phono1/2 MM=92dB以上
Phono1 MC=78dB以上
Aux、Tuner、Tape PB1/2=103dB以上
残留ノイズ 0.03μV以下
チャンネルセパレーション
(1kHz、Volume max)
Phono1/2 MM=90dB以上
Phono1 MC=78dB以上
Aux、Tuner、Tape PB1/2=90dB以上
ファンクションセパレーション
(1kHz、Volume max)
Phono1/2 MM→Tuner=90dB以上
Tuner→Phono1/2 MM=95dB以上
Aux→Tuner=90dB以上
トーンコントロール特性 ターンオーバー周波数、Bass=350Hz、Treble=3.5kHz
最大可変幅、Bass=±10dB(20Hz)
Treble=±10dB(50kHz)
サブソニックフィルター 15Hz、12dB/oct
オーディオミューティング -20dB
使用半導体 FET=5個
半導体=101個
ツェナーダイオード=10個
ダイオード=32個
ACアウトレット switched=400Wmax、 unswitched=400Wmax
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 36W
外形寸法 幅435x高さ72x奥行320mm
重量 7.9kg
価格 ¥170,000(1978年11発売)
                         c2a-3-2h
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